雪浦小学校には、ロビーコンサートがあります。年間6回くらい、小学校の玄関広場で、プロの方から、そうでない方まで、クラシックから、民族音楽まで・・・いろいろなジャンルのいろいろな楽器のいろんな方の演奏を、子どもたちも、地域の方も一緒に聴くコンサートです。
この学校の特徴的な活動の一つです。ロビーコンサートは、平成22年の12月にスタートして、今年で5年目です
7月15日は、長崎市から「やまびこ」のみなさんによる、ハーモニカの演奏。今年度は2回目、通算30回目のロビーコンサートでした
いつもは4人で活動していらっしゃるのですが、残念ながらこの日は3人での演奏。リズムを刻むベースのハーモニカに、小さなハーモニカの高い音がメロディーで入ります。3人の息はぴったりです
小さいハーモニカ、ながーいハーモニカ、ラッパのようなハーモニカ・・・・ハーモニカにもいろいろなものがあるのですね
こんなハーモニカ、初めて見ました。面白いですね。
最後は、子どもたちのリコーダーと一緒に、エーデルワイスを演奏しました
楽しく演奏を聞いたあと、高学年の司会者の「何か、感想はありませんか?」の声に、こんなに手があがります。
「いろいろなハーモニカの音が聞けてよかったです」
「知っている曲もあって、楽しかったです」
・・・一昔前は、ハーモニカって、学校でも習っていた身近な楽器でしたが、最近は、学校でも習わなくなり、初めて見たという子どももいました。
ロビーコンサートの最後は、子どもたちから、歌のお礼です。感謝の気持ちを歌で伝えます。これも、雪浦小学校ロビーコンサートの伝統となりました。
小さな学校ですが、小さいからこそ、一人ひとりが主体的に活動することができます。ハイ!ハイ!と一斉に元気に手を挙げる姿、大きな声で一生懸命に歌う姿・・・明るい挨拶、笑顔・・・・この学校を訪れたたくさんの方が、子どもたちをみて、ニコニコして 「いい学校ですね~」 と感動してくれます。
私が雪浦に移住してきた13年前は60名を超えていた児童数も、少しずつ減っていきました。
靴が入らなくなった下駄箱を取り除いたら、随分広い児童玄関になりました。
そこに、ソファーや本棚が置かれ、子どもたちもそこで宿題をしたり、本を読んだり、地域や保護者の方も座ったりおしゃべりしたりと・・・・味気のない玄関が、くつろぎのロビーになりました。
ロビーなら、ロビーコンサートでもしてみましょうか・・・ということで、当時の宮永校長先生と始めたのがこの雪小ロビーコンサートです。5年前のことでした。
マリンバや琴、ギター、フォルクローレなど地元の演奏家や仲間の演奏家、山口修さん純子さんや、おおむら室内合奏団などのプロの演奏家にもいらしていただきました。音浴博物館によるレコードコンサートもありました。たくさんの皆様のご協力をいただだき、楽しく続けてくることができました。これからも、続けていきたいと思っています。
子どもたちのすぐ手の届くところで演奏していただくので、空気の振動や演奏者の息づかいまでを感じることができます。これだけのたくさんの、素晴らしい音楽を、学校の玄関で聞いた子どもは、広い世界の中でも、そうそういないことともいます。小さい頃に見て、聞いて、いろいろなことを体験していれば、世界はぐんと広くなり、怖いものも少なくなります。子どもたちには、心豊かにしっかりと育っていってもらいたいと思います。
小さな学校ですが、雪浦小学校には文化があります。伝統があります
。感動があります
これまでに、雪浦小学校ロビーコンサートで演奏してくださった方・グループ・・・・・・・・鬼塚聖貴さん、ささなき琴の会、黒ダイヤ三楽坊、音浴博物館、マッチャキーボス、山口修・純子さん、立石さおみさん・西口さん、西彼杵高校吹奏楽、市原康隆さん、久松家、Rueさん、藤原みかさんと松田洋子さん、北旭鴎さん、ぶーりんバンド、クラウンターキーボーイズ、アコーディオン・ロコ、ダブルハピネス、諫早男性合唱団、おおむら室内合奏団、武藤亮二さん・中島健太さん、やまびこ、(今年度予定・いざなぎ、森浩明さん) ありがとうございます