西海市では、学校の教育活動の改善を図ることを目的として、学校評価事業が行われています。教員の他に、保護者や地域住民などの第三者が委員となり、学校を訪問し、さまざまな方面からの気づきを、よりよい教育活動に活かしていこうとしています。
今回の学校訪問は、授業参観でした。
季節感いっぱいの飾りがたくさんです。
一年生は、「あつまれ、ふゆのことば」という単元で、たくさんの言葉を使ったかるたづくりをしていました。
一年生の教室とは思えない落ち着いた雰囲気です。少人数なので、先生の言葉が、自然と教室の隅々までいきわたっています。
二年生は、地域の方が教えてくださった押し花を、きれいに並べて言葉を添えていました。
三・四年生は、複式学級です。一つの教室で二つの学年が一緒に学習をしています。
手前の子供たちが前を、奥の子どもたちが横を向いているのがわかりますか?
担任の先生と、TTの先生がついて、違う内容の学習を前と横と同時に進めていっています。
先生が他の学年についている時間、自分の課題を終えてしまった子供に、待ち時間が出来てしまうところが、複式学級の欠点となります。しかし、子供たちは、次に何をすべきかを自分で考えられるようになり、学び方を学ぶことが出来ていきます。このような学習訓練が出来た子供は、誰かに指示されなくても、どのように学習を進めたらいいのかを自分で考えることができるので、中学校、高校と進学したときに、大変有利となってきます。
少人数教育は、きめ細かい指導が行き届き、質の高い教育がおこなわれる等、多くのプラス面があります。ただ、複式学級となると、先に述べたようなマイナス面が出来てしまいますが、教師の指導力と学校の前向きの雰囲気で、マイナスをプラスにしていくことが出来ます。
この雪浦小学校では、マイナス面をしっかりとプラス面に変え、とてもわかりやす授業がおこなわれていました。
一人一人の考え方や気持ちの変化まで、教師には伝わります。和やかな授業の雰囲気が伝わりますか?
わかる授業が、学校を楽しい場所にしていきます。
子供も、教師も真剣です。
五・六年生も、複式学級です。
今日は、ソフトバレーボールを体育館でしていました。二つのコートに分かれていましたが、学年は入り混じっています。
人数が少なくても、このように学年を合わせることにより、チームで行うゲームも出来ます。
ひまわり学級では、自分でたてた学習内容に沿って、楽しい授業が行われていました。
校長先生にも、アタック!!
暖かく優しさが溢れる教室です。
暖かく見守られ、励まされ、自信をたくさんもらって・・・・・前を向いてしっかりと歩いていくんですね。
図書室も明るく、飾り付けもたくさんあり、ここに来るのが楽しくなりそうです。
壁には、図書ボランティアの地域の方々による、素敵な飾りが広がっています。
授業参観の後の意見交換では、「夢や希望を持った子供を育てるために、この学校がしていることは?」という質問がでました。
雪浦小学校は、たくさんの地域の方が、ゲストティーチャーとして子供たちに接してくれています。また、ロビーコンサートでは、プロの方や、身近な方が、すぐ目の前で、素晴らしい演奏をしてくださいます。素敵な大人と身近に接っすることで、自分もやってみたい、自分もこういう人になりたい・・・といった夢やあこがれを持つことができます。「素敵なこと」は、遠い世界のことでなく、自分と近い存在であり、がんばればこういう大人になれるんだ!!という実感をもつことで、生きる原動力を養っていけると思います。「まず、一番身近な大人である、教師自身が、輝いている存在でありたいと思う・・・」と、素敵な言葉を聞くことが出来ました。
「大人が、輝いている」って、とても大切ですね。
また、「この学校には、人権の想いがみなぎっている」という感想も印象的でした。