『旬。』
最近は、年中なんでも手に入れれる。
だから、
それぞれに、『旬』があることなんて
とうに忘れちゃってる。
養殖。
人口交配。
遺伝子組み換え....。
F1品種。
...もう、
種を残すことすら出来なくなってしまった。
然らずや。
自分自身の事さえ解っておらず。
自分の盛りは
とっくの前に、すでに越えた後で
自身の『旬。』がいつだったかですら
解っていなかった。
今は、「思い出さないように」
自分の脳内に
薄いレースのカーテンを纏ってる。
ちょっと前のこと、
コーちゃんの、実家のお庭の一画にある
フキ畑から、ちょこっと摘ませてもらった。
私は、フキが好きで、
お庭にフキ畑があるなんて、とっても羨ましく思っちゃう。
今年最後のフキのお料理。
お母さんが、『タンサン』というアイテムをくれた。
『?。』タンサンって何だ?
ラップに包んである、白い粉を触ってみて
『ああ。重曹のことかあ!』
って、ピンときた。
今まで、フキに重曹を使うことはなかったから、初めてだった。
『もう、長けちゃってるから...』って
言ってたから、気を使って持たせてくれたんだな。感謝。
今までで、重曹を使ったことがあるのは
棚を片付けていたら
いつ採ったのか解らない、
謎の黒豆の袋が出てきて、
きっと何年も前のやつなんだけど、
勿体なかったから炊いてみた時。
これは、成功だった。
あと。
筍の灰汁抜きにも使えると聞いて使ってみたけど、
これは失敗。(だと思う。)
灰汁抜きとしては、ちゃんと機能しているんだと思うから、否定は出来ないけど
筍の色が悪くなって
黄色っぽくなったような気がする。
やっぱり、米ぬかが一番だと思った。
うん。うん。
後の、排水口のお掃除は大変だけどね。
わらび。
ぜんまい。
にも、重曹を使うみたいだけれど
今から使うから...って、
ちょっと山行って来るー。ってな環境だから、採ってから時間が掛かってない。
だからか、私は使ったことがないよ。
山菜は、採ってから時間が立つとアクが強くなるの。
私は、あの独特の苦味が好きだから、
あんまり灰汁抜きしないよ。
きっと、あの苦い成分に意味があるんだと
思うの。
何かでみたことがあるんだよね。
『春には苦味を摂りなさい。』
あれ?
誰かに聞いたんだったかな?
苦い春野菜には、冬の間に溜まった、体の毒素を排出してくれる役割があるって...。
やっぱり、季節の旬の時期に
旬のものを頂く。
此れって、
ちゃんと、昔の人から伝わる
『叡智』なんだって思うよ。
フキを、頂いたアイテムでお料理してみたよ。
何だか、緑色?翡翠色?
が綺麗なような感じするし、
さっと湯がいただけなのに
柔らかくなったような感じがしたよ。
相変わらず、筋を剥いたりすると、
爪は黒くなっちゃうけどね。
こればっかりは、しょうがない。
『きゃらぶき派』のコーちゃん。
晩酌のアテにいいみたい。
作れって云われたから、作ってみたの。
昆布をきらしちゃってたから、
今回は、干し椎茸で作ってみたよ。
もう、一品は
いつも作る、なめ茸と炊いたやつ。
『........。』
はい。
応答されません。
美味しいとも、
美味しくないとも......。
だからーーーー。
お母さんのように、
美味しく作れないって
言ったもん!!(こっちだってプンプンだ!!)
自分でも、何だかいまいちなのは
解ってるよ!!
だけど、ついこの前に、
お母さんに甘えて、
『きゃらぶき作って🖤』って
作ってもらったばかりだから
お願いしにくいじゃん。
だって、結構めんどくさい作業なんだから
でも、せっかく作ったんだから
強制的に、お昼のお弁当の中に
いっぱい詰めてやってやった。
何だかのバツゲームみたいだ。
あーー。可哀想に...。(他人事。)
きっと、私に『きゃらぶきを作れ』って
もう絶対に言わないだろうな。
【追伸】
来年。
春になったら
お母さんに教えてもらって
また、練習するよ。
またね。