特殊加工、デザインが得意な印刷会社:耕文社

箔押し、エンボス、ホノグラムなど、特殊加工印刷が得意な印刷会社耕文社の事例を写真や動画で紹介します。

紙手提げ袋の表面加工

2020-06-12 09:04:11 | 手提げ袋
●PP加工
PP加工は、印刷の表面にポリプロピレンのフィルムを貼り付ける加工です。紙を隙間なく覆うので耐水性が生まれ、水濡れに弱い紙を守ることができます。また、破れにくく汚れにくい、フィルムのぶんの厚みが出るので紙袋の形状がしっかりするといったメリットがあります。
PP加工には、グロスタイプとマットタイプの二種類があります。 グロスタイプは濡れたような光沢が特徴。 雑誌の表紙などによく使われています。マットタイプは、手触りがさらっとしていて、柔らかい光沢が特徴。 文庫本のカバー、パッケージなどによく使われています。


●マットPP加工
マットPPもグロスタイプのPPも、使われている素材は同じです。マットタイプは紙に貼り付ける前から表面がさらっとした手触りのフィルムが使われているというだけの違いです。
マットPPは表面がさらりとした質感なので、滑りがよく取り出しやすいというメリットがあります。
グロスタイプのPP加工が豪華できらびやかな印象なら、マットPPは知的で上品、柔らかな印象です。
グロスタイプは面で光を強く反射するので、場合によっては印刷がよく見えません。 マットタイプなら、細かく光を反射するので印刷が見やすいというメリットがあります。 
コート紙に印刷した場合には、PP加工が必ず必要になります。 コート紙に印刷した場合は、PP加工で割れを防ぎます。 グロスタイプでもマットタイプでも、どちらでもかまいません。


●ニス引き
ニス引きとは、印刷を保護するために使われてきた伝統的な表面処理方法です。樹脂製の液体を印刷面に塗って透明の幕を作ります。ニス引きは、PPほどの撥水性、破れへの強さなどは得られません。しかし、ニス引きにはニス引きにしかないメリットもあります。ニスの原料は樹脂です。
ニス引きは、強度も耐水性も、PP加工には劣ります。しかし、必ずしもPPが最上の選択かというと、そうではありません。PP加工は大変丈夫ですが、原料費が大きいのでコスパがいいとは言えないからです。 安価に印刷面の保護をしたいなら、ニス引きの方がおすすめです。
PPが用紙全体にしかかけられないのに対し、ニス引きは部分的な塗布も可能です。部分ニスは、ロゴの上だけつややかにして目立たせたい、ニスの光沢で柄を印刷したいといった特殊なデザインに用いられます。 
濃い色のインクでベタ印刷をしたり、広い面積を印刷したりした場合、水濡れや擦れによる色落ちを防ぐために表面処理をおすすめしています。 PP加工を選ぶ方も多いですが、ニスの方がコスパは優秀です。


お問合せ
03-3490-4695


最新の画像もっと見る

コメントを投稿