薄化粧ではありますが、益田市内でも、一面が白くなること自体年々少なくなっていますので、子ども達のテンションは一気に上がっていました。
市内の小学校では、早くから始業しているところもありますが、娘の小学校も今日からスタートで、私はPTAのあいさつ当番で登校してくる子ども達を迎えました。
「おはようございま~す!」
ずいぶん遠くに見えた子ども達から元気な声が聞こえ、寒い中でしたが、とても爽やかな気分になりました。
一緒に立っていた地域の方々も、「この挨拶に元気をもらうんじゃあ」と笑顔です。
あいさつ当番は、PTAについては生活部が担当して、一部の親の輪番で行っていますが、1人が年に2回程度です。
しかし、地区の自治会役員の方々は毎月あいさつ活動をしてくださっています。
これに子ども見守り隊の活動などもありますから、地区の多くの方々が子どもを見守っている環境ができています。
その皆さんもやっぱり笑顔です
面倒だと感じる日もあるでしょうが、子どもから元気がもらえると口ぐちにおっしゃられます。
高齢化していく地域の中で子ども達が果たしている役割、学校が地域で果たす役割、そしてこうした地区の方々に支えられることの子ども達への影響の大きさなどを考えると、改めて学校再編計画について考えさせられます。
人間力を育もう
今の若者が持っている価値観、「幸せ」の意識は明らかに変わってきています。
「いい大学、いい会社に入るため」という理由だけでは誰も勉強をしなくなりました。
現代ほど、「学ぶことの本来の意味」「働くことの本来の意味」について、学校・家庭・地域の大人に、そして社会全体に答えを求められている時はないように思います。
有名大学の大学院を出ても就職ができない。
そんな時代に、社会に出てからどういう能力を求められるかと言えば「テクニカルスキル」だけでなく、「ヒューマンスキル」つまり例えば、人と円滑にコミュニケーションをとったり、課題を見つけその解決策を考えたり、責任をもって最後までやり遂げる力、他人を思いやり優しい愛情を注げる勇気や感性などです。
先行き不透明な時代に、新しい価値を生み出していく上で必要なスキルです。
「生きる力」を育むための「感性」や「心の充実」「体力」、そして「共に生きていく」という側面が非常に大切になっているように思います。
「共に生きていく」という視点
今の親も子どもも、自分ひとりや自分の家庭だけが自己実現を図ろうとする傾向にあるように思います。
ここで言う「自己実現」とは、よりよい自分自身になろうとすることです。
しかし人間は一人では生きられませんし、地域を維持していくことはできません。
助け合い、励まし合い、それぞれの良さを認め合って「共に」手を携えて自己実現を果たしていくことが必要となります。
生きる力をトータルに考えた時、そうした共に生きていく力も含めた「社会の中でみんなと自己実現を図ろうとする力」が、『人間力』のようなものになるのではないかと思っています。
しかし、子ども達がこうした『人間力』を身につけるためにはやはり子どもにかかわる大人が『人間力』を高める努力をしていく必要があります。
このことは、まさに地域づくりにも通じています。
人間力の高い地域をつくる
これから高齢化が更に進行する中で、共に生きていく力も含めた“社会の中でみんなと自己実現を図ろうとする”という意識を持てる地域をいかにつくっていくかを考えると、これは生涯学習の力をいかに活用していくかにかかっていると思います。
益田市内では、そんな生涯学習の力で地域を元気にしてきた実践地区として、真砂地区があります。
今年は2月13・14日で山口県で行われる第5回人づくり・地域づくりフォーラムin山口で、真砂地区のまちづくりについての発表をされるようです。
第5回人づくり・地域づくりフォーラムin山口
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/200912/014924_f1.pdf
ちなみに昨年は匹見の萩の会の皆さんが発表をされました。
萩の会
http://www6.ocn.ne.jp/~sesyu/
私も毎年行われるこのフォーラムに参加していますが、全国から他分野のまちづくりの実践者や行政マンが集まり、それぞれの元気な実践例の発表と交流会が行われます。
大人が、共に生き生きと生きる姿を見せる。
人生を心豊かに過ごすことに価値を置く成熟社会である今、学習を通してみんなと共に自己実現を図り、人のために自分を活かす喜び=生きがいをお互いに求めながら、大人が手を結び合って、共に生き生きと生きていく姿を見せることこそ、今の子ども達に“生きること”の意味を伝えることになるのではないかと思っています。
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