8月の美都総合支所に引き続き今回は匹見町の皆さんとの意見交換が行われました。
匹見地域は高齢化率が52.8%。限界集落(高齢化率50%以上で世帯数19戸以下)が28集落、危機的集落(高齢化率70%以上で世帯数9戸以下)が11世帯という状況です。
医療機関としては、中村医院、澄川診療所、道川診療所があり、内科医の中村先生が1人で匹見地域の医療を担っている状況です。
住民の方々の意見として出たのは、今は先生も元気だから良いが、後継医師の確保に早くから取り組んで欲しいという意見や、最も多かった意見はやはり病院までの行き帰りの交通の問題でした。
益田の日赤まで車で50分はかかります。
バスであれば朝出れば、夕方までに帰れれば良いほうで、朝出て夜暗くなって帰るような状況であるそうです。
80歳以上のお年寄りが何人か一緒に連れて車で日赤や戸河内の病院まで出かけているような実態があります。
住民の方々の言葉からは、地域内の老人クラブや婦人会、民生委員、ボランティアグループなどの見守りや支え合いによって生活が支えられていることが強く感じられました。
議会として今すぐにできること、今すぐに良くしていけることというのは非常に限られているのかもしれません。
国への働きかけもしていかなければなりません。
しかし、議会全体として動いていることで、地域医療問題への市民の関心は明らかにフォーカスされてきていると感じています。
「まちの病院がなくなる!? 地域医療の崩壊と再生」の著者で、城西大学経営学部准教授の井関友伸さんのブログで益田市議会の活動が取り上げられたくらいですから、ビラをまくようなことまで議員のするべきことではないという意見が一般的なんですかね。
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