次の世代のために 今できることを

総務委員会

今日は総務委員会でした。
総務委員会に附託された議案は次の通り。

議第 87号 平成19年度益田市一般会計補正予算第5号
議第 88号 平成19年度益田市施設貸付事業特別会計補正予算第1号
議第105号 財産の取得について
       益田市横田町 サン電子工場跡地の取得 2億2,460万円

今回の総務委員会で「ん?」と疑問に感じた議案はやはり横田町にあるサン電子の工場跡地取得についてです。

執行部の説明によると、そもそもファクトリーパークにサン電子が移転する際、当時ファクトリーパークに少しでも多くの企業に入ってもらわなければならなかった益田市との間で、この跡地については益田市が最終的には買い取るという趣旨の口約束をしたことに遡ります。
今回、サン電子側がファクトリーパークにある工場の増設を約5億円かけて行うにあたり、その資金を補うために益田市に買い取りを頼んできたということでした。
この土地に関する基本情報として下記のような説明がありました。
 ●土地の面積
  (公簿面積)9,983.16㎡ (実測面積)10,203.72㎡
 ●土地購入に係る財源内訳
    益田市土地開発基金 18年度末残高 現金 443,050,636円
    取得予定価格 224,600,000円
    実質取得単価 22,011円/㎡(1坪当 72,636円)
     (参考)不動産鑑定価額 22,500円/㎡(平成18年11月時点)

 益田市土地開発基金条例の第1条には次のように定められています。
“第1条 公用若しくは公共用に供する土地又は公共利益のために取得する必要のある土地をあらかじめ取得することにより、事業の円滑な執行を図るため、益田市土地開発基金(以下「基金」という。)を設置する。”

 この基金は目的基金ですので、この土地を購入してどう活用するのか示さなければならないものだろうと思います。
 今回の市長の説明では、将来必ず活用できる土地で目的は未定としています。

 また、土地開発基金による土地の購入であるから、現金が土地に変わるだけで益田市としての損失につながることはないという説明でした。
 本当にそうでしょうか...

 財政改革プランでは市民に痛みを強いる部分も多くあります。
 広い土地を購入すれば、そのサイズに合わせたハコモノが作られるのがこれまでの益田市のパターンであるように思います。

 委員会内では私は反対の立場を取りましたが、委員会の結論としては早急に土地の利用目的を明らかにすることを条件に、承認するという結論になりました。

 あの土地が本当に利用価値のある土地なのかもしれません。
 サン電子が新たな雇用を生み出す増設であることもすばらしいことであろうと思います。

 ですが、この決断が更なる将来への負担を生み出すようなものになるのではないかという危惧は拭えません。
 こうしたことの積み重ねで今の益田があるような気がしてなりませんでした。
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