台風一家

実家に帰って海の幸

仕事が終わり、その日のうちに実家に向けて出発することにした私たち。
『早く帰ろうよ~』何て言いながら、いつまでたっても支度をしない子供達にイライラしながら洗濯を干す私だが、子供達も沢山の宿題を貰って手放しのGWとはいかないようでチョット『ざまあみろ』なのである。
興奮気味のサクラちゃんのを抱っこして車に乗り込み、伴侶の運転で実家に向けて出発である。

途中、サービスエリアにて見つけたダイオウグソクムシの抱きまくら。
いっくんが大変気に入り買おうかと検討。
結局この時はやめたようで有るが、とても可愛かったらしい。
家に着いたら夜中1時過ぎ。

眠すぎるいっくんがあられもない状態で眠る。
何これ、片方上にあげるのが気持ちいいのかね。
大人たちはお酒を飲んでしばらく話し込み、眠ったのは3時過ぎだった。

翌朝は皆で海の幸を即売するお祭りに向かった。
海に面する場所ならではのお祭りで、生きのいい魚貝が格安で手に入る。
サクラちゃんの散歩もかね、近くに車を止めて歩き出した。
山の中を歩くのは楽しいし、田舎の風景は癒される。
こんな雄大な自然の中にいるのに、何故かくっついては喧嘩をするこいちゃんいっくんを軽く無視しつつ、サクラちゃんが車に轢かれないように気をつけて歩く。
驚いた事に祭に並ぶ車が列をなし、渋滞が起こっていた。

脇道にそれると、海だ。

海におりるいっくん。
本当は泳ぎたかったらしい。
午後から雨だと言うのに!
おまけに『洞窟を見つけたから入りたい』
といいはじめ長くなりそうないっくんを説得し、何とか祭に向かった。

港に広げられた沢山のいけすの側を、鳶がおこぼれを狙って飛んでいる。

まあ、すごい人である。
クレープやかき氷、ヨーヨー釣り等のお店も沢山でており、ステージでは、賑やかに演奏やダンスが披露されており、何だか盛り上がっている。

犬も沢山連れて来られていて、サクラちゃんもいろんなワンコと挨拶を交わしてソワソワである。
大概は恐怖のあまり後退りして終わってしまうのだが。
魚に夢中の皆を残し、いっくんと私はクレープの列に並んだ。
程なくして伴侶が血相を変えて私たちのところに走ってきた。
『大変や!こいちゃんかイカスミかけられた!!服が…!』
えー!!
イカスミは落ちにくいはず…。
並ぶ列を伴侶と交代してもらい、必ずクレープを二つ買うようにお願いしてからこいちゃんの元に向かった。
いか水槽の側で、おばあちゃんとおじいちゃんが必死にこいちゃんの服を拭いている。
どうやら店長がイカをあげようとして墨を吹いた所にこいちゃんがいたらしい。
みると、墨がお気に入りのスカートにも、靴にも…。
ぎゃー!また新しく買わされるーー!!
『脱いで!』
いやがるこいちゃんの靴下と靴を脱がせ、とにかく乾かないように水の下に放り投げてからスカートについた墨を必死で拭き取る私。
いいタイミングでやってきたクレープを一つ半泣きのこいちゃんに手渡し、私は必死でシミを取る。
こうなったら長居できないのは必至。
シミを取りつつおばあちゃんおじいちゃんにめぼしい魚を購入してもらうようにお願いし、伴侶にはいっくんの食べたいものを大急ぎで見て回って貰うように言う。
半日は遊ぶつもりが、滞在時間わずか30分程度…。
こいちゃんは濡れた靴をぐちぐち言わせながら車まで歩いた。

沢山歩いたサクラちゃんは満足げにぐったり。
大人たちはがっかりである。

さて、帰宅してから私は必死で靴とスカートの染み抜き。
何とかわからなくなり事なきを得た。
『もうイカなんか食べない』と言い放ったこいちゃんだったが、美味しくたっぷりお刺身でいただいた。

特にイカソーメン(写真には写せず)は最高の鮮度だった。
こいちゃんも大満足。

タイも大変美味だった。
『行ってよかった』
海の幸を頬張り始めて実感したのだった。
やはり田舎の海はイロイロおこるが、それも含めて面白いって事で。
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