お陰で、生活リズムが狂い、何かと疲れる。
おまけに咳がひどいこいちゃんが夜中に何度も起きるなど、寝不足も続き、フラフラである。
そんな中、卒園式の日が近づき、私は心底ドキドキ。
3年間通った思い出いっぱいの幼稚園の卒園式に参加できなかったら大変である。
が、前日発熱し、咳もひどいこいちゃんに私も大変パニックに。
夜中、咳がひどく眠ることが出来ないこいちゃんを見ていると私も大変不安で、結局明け方の3時間ほどしか眠れないという状態であった。
そして卒園式当日。
何とか熱が下がったこいちゃんであったが、寝不足と疲れから「卒園式、行かない…」と…(泣)
私も、もういっそ行くのをやめようかと思うほど、眠いししんどいし…ではあったが、やはり気持ちを奮い立たせて幼稚園に向った。

こいちゃんは「これ、貰っていいんだってさ!?」と興奮気味に私のところに駆け寄ってきた。
机の上には、紅白饅頭や、辞書、こいちゃん手作りのフエルアルバムなどの記念品が全員のもとに配られており早くも嬉しそうである。

伴侶が仕事のためどうしても参加できなかった為、教室で過ごす最後のこいちゃんをしっかりとDVDカムに収め、先生の話に聞き入る子供達を私も目に焼き付けた。
式が始まり、こいちゃん達が入場する。
こいちゃんは、教わったとおりに、タイミングを合わせてお辞儀をし、階段を下り、席についていく。
入園の時には、こいちゃんがこんな風に卒園するなんて、想像もしていなかったのだ。
しっかりと列を乱さず歩く子供達を見ているとそれだけで目頭が熱くなる。
子供達の卒業の言葉は、懐かしい遠足の話や、お泊り保育のエピソードなど、どれもジンとする物ばかりであった。
時の速さを「勿体無いなぁ」と感じる寂しさと、「よくここまで成長したなぁ」と言う感動で涙なしでは聞いていられない。
DVDカムを必死で構えている為、涙をぬぐうことも出来ずひたすらヘグヘグ泣きながら卒業の言葉をかみしめた。
たかが3年、されど3年である。
大人の3年間と言えば、すぐに過ぎてしまうようだが、子供達にとっての3年間は、激動の3年であり、とても大きな意味がある3年間である。
その重みと成長ぶりを感じるたびに、責任の重大さに反省する私であった。

もちろん、こいちゃんは大喜び。
レストランにいけなかったことをちょっとぶつぶつ言っていたが、すぐに機嫌を直し、嬉しそうに花束を抱えた。

桜の花が入っていて、ほんのりと桜の香り。
春らしいシフォンケーキに家族で舌鼓をうった。
こいちゃんの成長ぶりを確認した卒園式であった。
ほんの3年間でこんなに感慨深いのだから、6年間も通う小学校などを卒業した時には号泣物であろう。
そんな想像をめぐらせ、思いをはせるだけで何となく目頭が熱くなってしまうのだから、実にヘンテコな親である。
まだまだ先の「嬉し寂しい」ことに今からウルウルさせられてしまう、子供と言う、何とも不思議で、魅力的な生き物よ、「生まれてくれてありがとう」!!