仕事が終わって帰宅し、ファンヒーターの前でほっこりと一息入れていると、「ただいまー!」と元気な声がして、どうやら走って帰ったらしいいっくんが息をきらしてやってきた。
ランドセルを降ろしながら発した言葉は…
「ぼくの3年1組にカップルらしき生き物が誕生しました!!」
と。
詳しく聞いてみると
「男が『おい、おまえ行くぞ』ってゆーたら、女が『ハーイ』みたいな感じでついていくねん。噂では付き合ってるらしいで」
・・・小学3年生の「付き合う」って、何だ?
何だか面白いので色々聞いてみたら、男は見た目はいまいちらしいが、とっても優しくて賢い男の子なんだとか。
いっくんもそんな噂に興味が湧いてきたのかもしれないが、「カップルらしき生き物」と表現していることからも、いっくんにとっては「未知なる存在」であることがうかがえる。
後日、偶然その子が遊びに来たのだけど私にお菓子を渡しながら「つまらないもので申し訳ないですが」と前置きするあたり、うーん、侮りがたし!!