屋外の水槽の中で寒そうに首や手足を縮こまっていた。
このまま死んでは堪らないので、水から上げて部屋にある容器に移すと、暖かいのか動き始めた。
今年は前回と違い、容器の壁が低く脱走を試み始めた亀。
水の中をうろうろしていたが、壁によじ登り、これでもか、と首を伸ばす。


再び短い足が届かず…。

もがいてもがいて、ゴットンゴットン暴れる亀。
しばらくすると裏返ったままおとなしくなってしまい、諦めた様子。
可哀想だったので、表に戻してやった。
急にせまい容器に入れられ不満だったのか、それから暫くの間脱走するために暴れ、ひっくり返り…を繰り返し、3日ほどたってようやく諦めた様子で水の中でウトウトするようになった。
今年で2回目の冬のため、室内で過ごすのもなれたのか、私が近寄っても縮こまることはあまりなくなってきた。
食事をしていると、何か匂いでもするのか、首をもたげてずーっとこちらを見ていたりする。
子供のいないお昼、ご飯を作って席に着くと、あきらかに水槽の端からこちら側に歩いてきて身を乗り出して私を観察するのだ。
石みたいなこの亀が、何だか寒い冬のお昼ご飯のお供になったりする。
ちょっと話しかけたりすると、まじめそうな小さな目でじぃっとこちらを眺め続けるのだ。
大掃除をした日、いっくんが亀の水槽をきれいに掃除してくれた。
透明でキレイな水に入れられた亀は、心なしか気持ちよさそうだった。
いつか手から餌を食べてくれる日がくるのだろうか…なんだか不思議な生き物である。