何気なく聞いているとどうやら 相手は どこかの 派遣会社のようである
「あーそうですね…まぁ年齢は若ければ若い方がいいです。それで経験があれば尚良いですが、若いからといって全くの経験なしというのは困ります。」
隣にこんなおばさんがいるので、部長も何だか話しにくそう?
心の中で苦笑いしながら何気なく耳を傾けていると、
「職場の子達の年齢ですかそうですね30代ぐらいでしょうか」
女性が多い職場だけに、みんなの視線も気になる部長、言いよどみながら何とかそう答える。
「雰囲気は、もう以前見ていただいた通りですよそうですね。どんな人かって言うとそうですね…○○さん(私の名前)みたいな人がいいです。」
それを聞いて内心叫び出したいほど嬉しかった。
認められた嬉しさで、手元の書類が脳みそに入ってこないほど。
しかし…。
あれちょっと待って。
もしかしてわたしの名前を知っているということは私の派遣会社ってことだよね?
そして私のような人がいいということは…もしや私の後釜をもう考えている?!
一気に冷や汗が吹き出してきた。
私はまだ辞める気はないんだけど…?
急に焦りが出てきてもう事務作業どころではない。
考えたら社員さんと同じように良くしてもらっているが、やはりそこは派遣社員。
いつ契約がなくなってもおかしくはないのだ。
すると、私の心の声が届いたかのように部長が電話口で言った。
「あ、うちの部署じゃないですよ。
よその部署なんですけど、一応私が窓口なんで。」
よかったー!!
一気に気が抜けて酸素が戻ってきた。
いたいけな派遣社員をハラハラさせるのはやめてほしい…。
「もう要らない」
と言われるその日まで精一杯働かせて欲しいと思うのだった。
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