こいちゃん押し入れの住人になった。
伴侶はそれを「こじゅえもん」とんでいる。
何故彼女はこじゅえもんになったのか…。
それは彼女の寝起きの悪さゆえであった。
大学受験を控えて、夏休みにも入り、朝から勉強を頑張りたいこいちゃんは、二階の自室で寝るといつまででも寝てしまうんだとか。
なので一階の生活音が届くところで眠りたいと言うのだ。
かと言って居間でゴロゴロされてはこちらが居心地が悪いので押し入れに寝ることになったと言うわけである。
ライト完備、小物入れ設置でなかなか快適になった押し入れで、彼女は毎日すやすやと眠っている。
さて、毎晩こいちゃんの布団に潜り込んでいたさくらちゃんも押し入れの居心地をチェックといったところか。

ふんふん、新しい新居ね。

なかなかの…(スヤァ…)。
時に閉塞感は思考力を高め、安心感を生むと言う…。
きっと桜ちゃんにとってもおちつく空間だったのだろう。
ご機嫌のこいちゃんだが、熱中症にだけは注意してもらいたいものである。