こいちゃんのときは3ヶ月だったし、外国人クラスに一人放り込まれる形だったので、それに比べるといっくんのは「旅行」感が強い留学となる。
とは言えこいちゃんに比べて幼いいっくんである。
親としてはとても心配!
本人はなんてことなーいという様子で直前まで支度もせずにグダグダ。
ま、苦労するのは自分だから、失敗も含めて色々勉強してくればいいものである。

支度もなんとか進み…。
あっという間に出発当日である。
当日は私も会社を休んで朝から万全の体制でいっくんを送り出すことに。
空港って、楽しい。
お店がいっぱいだし、普段見ないよなお土産もあるし。
お昼ご飯もあーだこーだ言いながらみんなで選ぶ。

こいちゃんといっくんは「日本での出発前の食事だから!」と和食をチョイス。
好きなものを選べるスタイルでご機嫌である。

こいちゃん、ずっとサンマが食べたかったようで、嬉しそう。

いっくんもサンマが楽しみだったようでチョイス。
豚汁も喜んで食べていた。

出発を前に、妙に心配性になったいっくん、早めに集合場所に向かいたがる。
ぞくぞくと子どもたちが集まり始め、総勢17人での渡航となる。
ほとんど同じ高校一年生だが、クラスが多いため皆んな初対面状態である。

荷物を預ける頃から、親達は遠巻きに子どもたちを眺めるようになる。
この時間がなんだか寂しいのは私だけだろうか。
寂しいけれど、周りとコミニュケーションを取り、旅行をスムーズに進行させるためにも、過干渉にならないように手を離していかなければならない。
誰だって、はじめてのメンバーとうまく馴染もうとするときは緊張するものである。

みんなで写真を撮る頃には不思議な団結感と緊張感に包まれる。
これからは引率の先生と子どもたちだけの時間が始まるのだ。

ゲートに向かういっくん。
すでに楽しそうに周りの子たちと談笑している様子に、ホッとする。
どうかいい旅になりますように…。

ゲートをくぐって、改めて、もう2週間会えないんだなぁ…と心寂しくなる。
離陸まで3時間あったので、見送りはここまでにして空港をあとにした。
帰り道、りんくうのショッピングモールでスイーツで一息つくことにした私達。
嬉しそうなこいちゃん。
しばらくの間、一人っ子である。

こいちゃんはクレープを食べながらひたすらご機嫌。
お店も見て回って楽しんだ。
一回り大きくなって帰っておいで、なんて言わないからどうか無事に帰ってきてほしい…。
鉄の塊が空を飛ぶことすら恐怖の私は、そんなふうに思ってしまう今日この頃…。