去年野放図にツルが伸びたため、厳しく剪定して不要な芽を抜いて管理したら、なかなか美しくて良かった。
その花の後に、わんさと種がつき大きく膨らんでいる。
かなりの量の種が至る所についている。
朝顔の種は発芽率が高いので、種が落ちる前にしっかり抜いて捨てておかなければならないので、なかなか大変になる。
ぼんやり庭をみていると、不自然に垂れ下がったツルの一番たるんだ部分に大きな枯葉の様な物がついている。
「なんだかおかしい…」
じっと見つめていると、それが親指ほどの太さで、15センチはあるだろう芋虫だと言うことに気が付いた時には鳥肌が立った。
ソレはまったく動かず、ただただ、ツルにしがみついてジっとしている。
茶色にまだらの模様の体が、青々と茂った朝顔のツルにそぐわず、保護色にもかかわらず目立ってしまうのだ。
大きな黒い目玉はイヤにつぶらで目立ちすぎだし、お尻に着いたしっぽのような物はピンと立っていて、どう考えても朝顔の一部には見えない。
体が大きい為、足の一本一本がしっかり確認出来るほどがっちりとしている。
しかもそんなヤツが2匹も。
困った。
こんな大きな物をつつくのも、殺すのも考えられない。
しばらく右往左往してみたが、取りあえず地面に落として蓋でもしとくか、とながい木の棒でつついてみることにした。
朝顔のツルが家の窓に茂っているため、私の身長よりもかなり上に虫がついている。
少し触ってみて落ちてきたらどうしよう、と思うとどうにも逃げ腰に。
30分近く迷っていたが結局低い方にいた芋虫を木の棒でおそるおそる触ってみた。
いきなり体をくねらせて落ちていくことを想像していたのだが、ここまで大きくなると根性も相当な物で(?)少々背中をなでられたくらいではびくともしない。
ぴくりともしないのだ。
おかげでハムのようにくびれたでこぼこの体の線や、妙になめらかな肌をしている質感までがリアルに伝わってしまい、余計に気持ちが悪くなってしまった。
その後はすぐ、木の棒を放り出して家に入った。
明日はどこに移動しているか判らない。
地面に5ミリはあるだろう大きな糞が落ちていたが、私にはどうすることも出来ない。
いっそこのままサナギになり蛾になり飛んでいってくれたら…と思うが、あんな大きな芋虫が成虫になった姿を想像するとまた身震いしてしまう。
田舎でしか見たことなかった大きな大きな鳥のような蛾。
中学時代、勉強中に網戸が音を立てるような勢いでそんな蛾が張り付いてきたことが思い出された。
やはりここは「のどか」でとても素敵な所です…
最新の画像もっと見る
最近の「昆虫 ペット」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事