桜も私も歳をとる…

こいちゃんが遠方の大学から帰って来る一番の理由はさくらちゃんい会うためである。
会わない間にさくらちゃんに二度と会えなくなるのが怖いので、少しでもまめに顔を見たい…と言う事らしい。

そんなこいちゃんの不安を少しでも解消すべく、さくらちゃんの写真をほぼ毎日撮影して送るのだが、さくらちゃんの白くなってきた毛並みを見ると、年取ったなあ…としみじみ。

私も仮住まいとはいえ、後ろが汚くても平気になってきたのは歳のせいだろうか…。
若いころのような「ちょっとでも良く見せたい！」と言う感覚が、最近薄いのは気のせいか…ハテ…。

歳をとるとおおらか？になると言うが「おおざっぱ」の間違いかもしれない…。

さくらちゃんに向かってカメラを構えると、じっとして待ってくれるのも歳をとって経験値が上がったから？

シニアだから！と心配した背中の傷も、化膿せずに癒えて一安心。

歳をとると人間も犬もケガは直りにくいはず…。
中で炎症を起こしていた部分が吸収されたのか、皺皺になって凹んできた。

はいチーズと言うと止まる。

意味は分かるわかるわけないよね、と思いつつ…。

撮り終わって褒めてあげると自分がくつろぐ部屋に行く。
もしかして本当にチーズ（止まれ？）の意味が分かっているのだろうか。

「私の仕事は終わりましたよね？」

と言う顔に見えるのは何故だろう。
お腹に顔をうずめて堪能してから仕事に向かう。

そして私もとうとう白髪染を購入。
（無意味にさくらちゃんと比較してみる）

歳の割には白髪が出ないのは父親譲りで、今まで随分楽をさせてもらっていた。
年貢の納め時である。

さくらちゃんと同じで、私もしっかり白くなるわけだ。

時は平等に過ぎていくのだなぁ…。

少しでも楽しく年を重ねていけたら嬉しい事なのである。