夏休み中の話になるのだが・・・
子供達が自分の家の近所のお店について新聞を書きなさい、などと言う宿題を貰って帰ってきていた。
そこで、我が家の近所にあるジャズスポットにお邪魔することにした。
北は北海道、南は九州と、全国からジャズファンが訪れると言う、実はとっても有名なジャズ喫茶なのである。
よく遠方からの車を目にするし、近くで子供を遊ばせていた私も何度か訪れたファンに記念撮影を撮らされたことがある。
とっても気さくなおばあさんで、新聞づくりの為に店内を見せてほしいと言うと、快くOKしてくれた。
実際に店長をされていたのは現在91歳になるおじいさんだが、何分高齢なので、今はその息子さんがジャズ喫茶店長をしきっておられる。
息子さんもとっても優しい方で、子供達に色々と教えてくださった。
まず、店内に入って驚いた。
とってもレトロでおしゃれな店内である。
置いてある物すべてがアンティーク!という感じ。
約30年以上前、おじいさんが「思いきりいい音でジャズを聴きたい!」とすべて手作りで仕上げた家というから驚きである。
個人で楽しむリスニングルームだったと言うわけである。
ところが噂を聞きつけて日々訪れる音楽ファンの強い要望により、喫茶を始めることになったのだと言う。
息子さんは絵画教室の先生でもあるため壁面には自作の絵画がずらりと飾られている。
絵画の方でもかなり有名で、カルチャーでもひっぱりだこである。
天井は定在波が起こらないように波型天井に作られており、細部までこだわりが感じられる。
これが手作り・・・?うーん、すごすぎてピンとこない。
「レコードってなに?見たことない!!」
子供達はレコードの聴き方、原理などを教わり感心しっぱなし。
小さな針と、その先についたダイヤモンドなどを拡大鏡で見せてもらい音の鳴る仕組みを何となく理解・・・・?
手作りのコンクリートホーンは圧巻!!
わざわざ子供達に音まで聴かせてくださったのだが、その音のリアルさに子供達は
「どうして高い音と、低い音が別々に聞こえるの!?」とびっくりしていた。
ご近所さんでも、入ってみなければわからないことも沢山あるのだなぁ・・・と改めて痛感したのだった。