今日はいつもと違ってドラマ(本)の紹介をします。
『家栽の人』です。この本は毛利甚八作・魚戸おさむ画の
漫画で、'93年1月~3月にドラマ化されました。
その後も2回2時間ドラマスペシャルで放送されています。
内容は家庭裁判所の桑田義雄が、少年審判・家事審判を
解決していく話を中心に人間の心情を描く物語で、
その話は必ず植物(特に花)とどこかでリンクされています。
当時は桑田義雄役に片岡鶴太郎が演じていました。
今回お話するのは2時間ドラマスペシャルで、'04-10/20に
放送されたものです。
その時の桑田義雄役は時任三郎でした。
「家庭裁判所は罪を犯した少年を罰する所では無い。
彼らがどうすれば立ち直るかを一緒になって考えてあげる場所だ」
というのが桑田判事の考えです。
その時の内容は、少年による少女殺害事件をめぐって、
桑田判事がたった一つの木の実から犯行当時の加害者の心理を解き明かす。
自らの罪の重さに堪えることができず生を断とうとする少年と、
生ある限り彼を憎み続けるという被害者の母の物語です。
途中少年は死のうかと迷った時、「死んじゃいかんのだよ」と
説得する場面があります。
今日このブログを書こうと思ったのは、
最近あまりにもいじめによる自殺者が多いからです。
私のように不器用な人が増えたからかもしれません。
でも、何がしらかのSOSは出しているはずです。
両親,先生等はそのSOSに気付いて欲しいことと、
いじめを受けている人は、どうしても駄目だと思った時には、
無理をせずに逃げたらいいんです。
決して"死のう"という選択肢はとってほしくないんです。
ちなみにこのドラマのラストはこんなセリフです。
「この世に生を受けたからには、死が訪れる時まで行き続け
なければならないんです。
それが自然の摂理であり、私たちに定められた運命なんです。」
鶴太郎さんの桑田判事も観ました。
中でも好きな言葉が、たしか「クリスマスローズ」の話で
留置所に入ってしまった少年が医師を目指したいと思い立ったのだけれど
もう自分は遅すぎる、間に合わない。と桑田判事に言ったら
「人生で、’遅すぎる’ということは、ないんですよ。」と判事は言いました。
これを私は今でもときどき思い出しています。
自ら命を絶つ事が逃げ道じゃなく、逃げる事が逃げ道を作る方法だと僕も思います。
言い方は悪いですけど、変な流行りにならないで欲しいです。
「クリスマスローズ」の話いいですね。
私もこの番組をしている時は受験シーズンでしたが、
息抜きというか、欠かさず見ていました。
「家裁の人」またドラマ化してほしいなと切に願っています。
そして少しでも少年達がその番組を見てほしいです。
まだまだいい話はいっぱいあるから。
らっきぃ♪さん
私も自殺のニュースを見るたび胸が痛みます。
私の別ブログで、この話についてトラックバックを
つけてくださった方がいて、
そのブログの中の一文に、
>勇気を出して、いろんな人に相談してみると
>きっと、あなたを助けてくれる人が、かならずいます。
>あきらめないで。 一人でかかえこまないで。
>(中略)
>生きて、生きて、生きてください。
と書かれています。
一人でもこのブログを読んで救われたらなと思います。