読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

法律が想定しない事態

2018年03月12日 | ニュース雑感

3月12日付、中日新聞朝刊より。

公文書管理委員会委員長代理・三宅弘氏の発言。

「公文書管理法は政府の政策を検証するために、文書の保存を行政に求めるもの。行政が文書の書き換えを行うことまでは想定していない。それくらい異常事態だ。歴史をつくり替えられると、政策の妥当性の検証もできなくなる。民主主義の根幹を揺るがす行為だ」

 

ジョージ・オーウェルの『1984』で、歴史記録を書き換え続ける真理省のような日本政府。この国は本当に民主主義国家なのか?


中日新聞朝刊より

2017年08月02日 | ニュース雑感

中電武豊火力に「待った」

環境相 全国の計画影響か

 

国内では電力自由化で、発電コストが低い石炭火力の建設計画が相次ぐ。すべてが稼働すると、電源構成に占める石炭火力比率を2030年度に26%程度とする国の目標を超えるのは確実だ。

 


 

 

石炭火力に待ったをかけて、CO2排出に絡めて原発推進する腹積もりが透けて見える。

だが、ちょっと待て。

CO2排出削減はなんのためか。温暖化防止のためだろう。

原発は巨大湯沸かし器だ。海にドバドバ熱湯を垂れ流し、水温を上げまくっている。CO2が出ないなら温暖化防止か? 本末転倒だ。

 


中日新聞朝刊より

2017年07月15日 | ニュース雑感

「落とし咄」の効用 政治笑える社会は健全

筆者:鷲田清一

 

 みずからへの批判や異論を認めないどころか、力ずくで、あるいは陰で手を回して押しつぶす。「記憶にない」と、公的な任にある人が平然とシラを切る…。条理を外れたそんな光景に舌打ちする人、ため息をつく人は多い。が、それは舌打ちしている自分、ため息をついている自分には、こういう事態を憂えるだけのまともさがまだあると、自らを道端の安全地帯に立たせようとしているだけではないのか。

 

 だが、安全地帯そのものが危うくなってきたとき、世の流れを嘆くその視線が、身を守ることを言い訳に、大勢に従わぬ人たちを詰る視線へと、オセロの石のようにごそっと裏返ってしまう例を私たちはいやというほど見てきた。

 「自分が“正しい”と思った瞬間から、見えなくなるものがある。

 


 

胸を深く突いた。

 


中日新聞朝刊より

2017年07月07日 | ニュース雑感

諏訪哲史のスットン経

 

朝起きたら、共謀罪ができていて、今までの日本はなくなっていました。テロかも、と思われる話をしただけで逮捕できる法律です。白黒見分けるのは公安の主観・独断。でも、そんな法律が真っ先に裁くべき真の罪人は、戦争という大規模テロを準備している今の政府でしょう。

しかし現実は、政府に盾つく市民が監視され、個人の弱みを握るか、なければ痴漢等の冤罪を着せて潰すのです。

強行採決も憤りましたが、加計学園問題証人の前事務次官をわざわざ「出会い系バー通い」と印象操作する遣り口の陰湿さ…。誰が風俗に行こうが興味ありません。この世には完全無欠な聖人はいません。子のある者も独身の妄想者も五十歩百歩、猥らな念を抱いたことがある者で、それが人間らしさなのです。そんな公平に猥雑な我々俗人に、互を上から軽蔑する資格はありません。でも今の日本は「軽蔑大国」です、だから民は噂に煽られ、一個人を皆で軽蔑しよう、となるのです。

九条を変えられ、政府の準備する戦争を現代の僕らが阻止できず、先人の戒めを破って、ついに他国を攻撃する日、日本に史上最大の地震が起きないとも限りません。地震が起これば攻撃は中止、僕らは「やっぱり日本人は人殺し民族だった」とも言われず、無罪のまま成仏できます。

最終手段としての戦争を容認、という与党支持者のマイナンバーには「有事兵役志願者」と入力してください。僕ら反対者は「兵役拒否者」と。

会社員も「東京五輪を応援します」と名刺に書く幅があるなら、「戦争容認者・賛成者を応援します」か「戦争反対者を応援します」か、どちらかを書いてください。

無知・無関心・付和雷同の三愚を体現する、いわゆるサイレント・マジョリティー層。自分で考えるのが面倒ゆえ、「私無知だから」と無害の普通人を決め込んでいます。この人々が、自覚なく悪政の黙認者となり、その独裁を結果的に支援しているのです。全然普通人じゃないんです。投票放棄者も、事実上の戦争容認者なんです。いつか出征する子が怨むでしょう。あの父母の無関心のせいで、僕らは人殺しに行かされ、殺されるんだ、と。

 


 

 

いつも剽軽な文章を書く諏訪哲史が、今回は本気で怒っています。

私も怒っています。

私は戦争反対者です。


中日新聞朝刊より

2017年06月03日 | ニュース雑感

池内了先生の連載「時のおもり」から

 

 森友問題が起こり加計学園問題へと飛び火し、「共謀罪」法案の強行採決があり、とあわただしい政局に目を奪われているうちに、重要法案があまり広く議論されないまま拙速に決定されている。水道法改正案は三月に閣議決定され、種子法の廃止法案はすでに国会で可決されてしまったからだ。いずれも環太平洋連携協定(TPP) の発行を前提に、国や自治体の管理であった事業を民間に開放しようというもので、規制緩和という掛け声の下、国や自治体が果たしてきた責任を放棄して多国籍企業に権益を明け渡す愚策である。このような日本の将来に禍根を残す重要問題が、いとも簡単に決められている。その弊害が累積して後世の人たちが苦しむのは必至だと思うが、その時には決定に与った現生の人間は誰もいない。私たちは、原発の放射性廃棄物といい、異千兆円を超す借金といい、なんと「子不幸、孫不幸」を重ねていることだろうか。

水道法改定は、「広域化」という口実で都道府県の統合を促し、「官民連携」という名目で民営化への橋渡しをしようというものである。「……」

本来、水の安全管理や確保は採算を度外視して行政が行うべき事業であり、そのために私たちは税金を払っているのである。[……]安易に水道の民営化に走ると取り返しのつかない問題が生じ、命の危機に曝されかねないのである。

 

一方、種子法は1952年に食糧増産という国家的要請のために国や都道府県が主導して「主要農作物の優良な種子の生産・普及を進める必要がある」との趣旨で制定された法律で、米・麦・大豆が「主要農作物」として指定された。「……」

こうして主要農作物の種子の開発・安定供給・保存などの予算措置が種子法で保障されることになり、農家は安心して安価に種子を手に入れることができた。ところが、今回の種子法の改定によって「民間企業との連携により種子を開発・供給することが必要」と理屈づけ、種子法を廃止するとしたのである。

「……」

日本で開発してきた主要農作物の種子の多様性はいわば公的財産であり、それを民間に売り渡すようになれば日本の食の安全保障の観点からも危険性が大きい。規制緩和という掛け声で国の根幹まで多国籍企業に売り渡そうしていることに強く反対する。


 

 

強く反対する。

 


中日新聞朝刊より

2017年06月01日 | ニュース雑感

「9条改憲反対」首相を批判 河野元衆院議長

 

 河野洋平元衆院議長は、31日、東京都内で講演し、安倍晋三首相(自民党総裁)が自衛隊の存在を明記する憲法九条改正を提起したことについて批判した。「九条は触るべきではない。まったく同意できず、安倍政権で憲法問題を行うのはあり得ない」と述べた。「憲法を現実に合わせて変えるのではなく、現実を憲法に合わせる努力が先だ」とも語った。

 首相が改憲は立党以来の党是としていることには「(自民党の前身)自由党は護憲政党だ。自民党が改憲の党というのは認識が間違っている」と反発。「安倍という不思議な政権が指をさす方向に憲法を変えるのは到底納得できない」とした。


 

安倍に対して物申す人がまだいたことに感動。

もっといけー


球状コンクリーション

2017年04月20日 | ニュース雑感

今朝の中日新聞19面に載っていた「球状コンクリーション」なるもの。

最初に写真見たときはてっきり現代美術作品かと。

これが自然形成されるだと!?

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20170420/CK2017042002000057.html?ref=lcrk

名大博物館で展示中。み、見たい。

 

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