本日は防火防災避難訓練がありました。
避難完了後、最初に先日の東日本大震災の被災で、犠牲になられた方々へ鎮魂の黙祷を行いました。
小雪もちらつく寒い日でしたが、被災地の方のつらさはこんなモノではないはずです。
私達も決して他人事ですませられる問題ではありません。
日々、防災に関する意識を持って生活しなくてはいけませんね。たった今、大きな地震が起こったら、
あなたはどう行動しますか?
『どうにかなるさ・・・』と安心していませんか?イタズラに不安がる必要はありませんが、心構えだけは
持っていましょう。
もう何年も前になりますが、阪神大震災で被災された方々のお話しを実際に伺ったことがあります。
『アスファルトの道路が薄い布のように波打っていた』『ビルはお菓子の箱を潰すように崩れていった』のだそうです。
また、神戸の市役所にお勤めだった方は、
『防災や避難の心構えも、もちろん大事なことだが、高校生諸君は、ぜひ憶えておいてほしい・・・
将来、その中から建築や行政の仕事に就く人が、ひとりふたりは必ずいるはず・・・その人達にぜひお願いしたい。決して
崩れたり倒れない建物を造ってください。ビルが倒れても救急車や消防車が通れるくらいの大きな道を造ってください。』
とおっしゃっていました。震災を経験された方ならではの、凄みのある切実な思いのこもったお話しだったのを憶えています。
今回の東北は津波の被害が甚大でした。先に10mを超える防波堤を造る事を提案した人が、たとえいたとしても
おそらく常識的には反対されていたでしょう・・・。
けれど実際には事が起こって、それが必要だった・・・自然の驚異と人知・想像力の限界を思い知らされます。