今日・・・
太刀洗平和祈念館に行ってきました。
戦闘機の教育部隊として、そこで訓練を受けた若者たち・・・
特攻隊の約3分の2の隊員がそこで訓練を受け戦地へ赴いたそうです。
そこに展示してあった特攻隊員の手紙を見て、
よく「お国のため」と表現されている特攻ですが・・・
実は「お国」ではなく「おくに=お故郷」ではないのかと思えてきました。
国家としての国を守るのではなく、自分の故郷の風景、家族、大切な人を守るために彼らは旅立っていったのだと思います。
祈念館には、たった一発の爆弾で三十人以上の子供たちが亡くなった話もありました。
そんな被害の話や、爆弾によって変わっていく風景を目の当たりにし、
アメリカの無差別殺戮に対して憤りを覚え、
自らの命を懸けても、故郷の風景、家族、大切な人を守りたいと思うのは当然だと思いました。
祈念館の前に「レトロステーション」という昭和の懐かしい品物がおいてあるところにも寄りました。
そこで、そこ係員の方にいろいろ説明を受けているうちに、
タバコの展示棚の並べ方が分からなかったとおっしゃられていましたので、
このタバコは、新しいぶんですよとかこれは古くからあるタバコの銘柄ですよなどと話していたら、係員の方が、「並べ替えてもらえますか?」と言われ、ガラスケースを開け、並べ替えることに・・・
このようなところの展示品は触れないのが常ですが・・・
展示品を並べ替えるという貴重な体験をすることができました。
聞けば、先に行った平和祈念館の展示品は、このレトロステーションのオーナーが個人的に集められたものらしく、博多湾に沈んでいた戦闘機も引き上げ、修復されたとのこと・・・
特攻基地で有名な鹿児島県の知覧基地が太刀洗の飛行教育学校の分校となっていたらしく、本校のところに何もないのはおかしいと思いつくられたとのこと・・・
全く、頭が下がります。
帰り道、ふと祈念館の方向をを眺めると
キレイな雲、そして、柔らかな一筋の光が・・・
故郷を守るために旅立った彼らも見たであろう景色、
この景色の中にかつて何十機もの飛行機の影が映っていたんでしょうね。
今日はきてくれてありがとう!って・・・
見送られているような感じがしました。