子離れは母親にとってはとても難しい作業です。
子どもが親離れしようとすることや親の子離れというものは、母親にとってはそれは自分の身をもがれるくらいの痛みを伴うものだと、心理学を学んでる時にそういったお話を聞くことがありました。
そりゃそうですよね。お腹に命を宿した時から、ずーっと一緒だから。
産まれたばかりの赤ん坊って、ほんとに、ほんとに可愛くて、可愛くて。小さい身体の動き、呼吸、その命そのものがなんとも言えず、愛おしいという思い。
子どもが小学生の時、ちょっとした衝撃的な話がありました。全然普通にあることなんですが。
PTAの役員をしていた時に、役員をしていた人同士で居酒屋に飲みに行った時のこと。私は飲めないのですが、居酒屋だから皆さん飲むわけで、中には泥酔する人もいるわけです。
一人の人が泥酔しながら、お話ししてます。その人は子沢山に恵まれた人で4人のお子さんがいたのです。
でも、実は。
一番最初の子は流産してしまったと、泥酔しながら言うのです。もし流産せず普通に出産していたら、今年二十歳になっていたと。話の後半は涙ぐんでいました。
流産。それは現代においても、妊娠中に起こり得ることで、珍しいことではないですが。本人とっては衝撃的なことです。
その子を含めれば彼女は5人のお子さんの母。
普段は明るい人だから、そんな悲しい出来事があったようには見えませんでした。
私も流産の経験はないので、それがどんなに悲しいことか想像するしかないですが。
同じ母親として、なんとも悲しい気持ちになりました。
誰もが、自分のお腹に宿した命が
やがて成長し、笑顔で元気な姿でいてくれるのを嬉しく思うものじゃないでしょうか。