12月31日、大晦日。
2013年もその出番を終え、今まさに、次に待つ2014年にバトンを手渡そうとしている。
振り返ってみれば今年も、本当に色々なことがあった。様々な思い出が、色が、折り重なり、心の中で層をなしている。
冬。
凍てつく寒さ、衣をさらわれ凍えそうな木々の茶色。吐く息、川辺に積もった雪、白。
春。
活気溢れる自然、緑、黄色、ピンク。
希望に溢れる瞳の輝き。
東大戦。
勝てた喜びと、求める漕ぎができなかった悔しさと、それが入り交じったあの気持ち。
夏。
真っ黒に焼け、照り光る肌に伝う汗。
濃青のオールに映えるしぶき。
ふと見上げれば、身をやくほどの太陽が、煌々と輝いていた。
そして、自然の猛威。
名古屋への旅。触れた人の温もり。
闘って、嬉しくて、悔しくて。
かけた思いと、期待と、結果。
秋。
色を変える葉。
加古川へ向かう途中の海の青。
1回生の闘気に魅せられ。
気付けば最上回生で。
新人選。
舞台に立てた歓喜。
まだまだだと思って、でも未来に希望を抱けて。
そして冬季。
たくさんの記憶が、泡ぶくのように次から次へと浮かび、心のなかに次々溜め込まれていく。溜め込んでいく。
「こんな年だった」ってひとことで言い表すには余りにも変化に富んだ年だったけれど、ひとつひとつにきっと意味がある。
後数時間で今年は終わるけれど、新たな年を迎えるけれど、そのスタートに立つ私たちは、2013年を経験した私たちなわけで。今年のあれこれを心に留めて、2013年1月1日とはまた異なった私たちなわけで。
2014年にも起こるであろうあれこれ。そして変化するだろう私たち。
来年も、突っ走ろう。
何が待ってるか分からないけど、きっと自分のものにして。
全力で闘おう。
2013年、京都大学ボート部に関わってくださったすべての方々に、ありがとう。
2014年、関わってくださるであろうすべての方々に、
魅せよう。
2回生漕手 田中