思わぬ再会だった。
画面越しに、一年ぶりの再会を果たした相手は、遠く異国の地で若者にボートを教える長身の紳士。
たまたま見たとある紀行番組で、彼は快く自分のクラブを紹介していた。
私は、去年の2月から3月にかけて、イタリアはフィレンツェに語学留学していた。その際、現地でもトレーニングを継続するために門を叩いたのが、アルベルトのいるSocieta' Canottieri Firenzeというクラブだった。あいにく、当時は川の水位が高く、実際にボートを漕ぐことは叶わなかった。しかし、彼らは、片言のイタリア語を話す外国人の私に、快くクラブの門を開いてくれ、エルゴなどの機器を貸してくれた。
きっと彼の地を訪れる多くの外国人の記憶に紛れて、私のことなどとっくに忘れているだろう。そう思いつつ、この再会を伝えるメールを、アルベルト宛に送ったのだ。するとどうだろう。早速返事が返ってきたではないか。
「君のこと覚えてるよ。まだボート頑張ってるのかい?またこっちに来ることがあれば是非今度こそ漕ぎにおいで。」
たった一度会っただけなのに、このあたたかさは何なのだろう。きっと漕ぎに行くと約束して、ボートを通してでなければ有り得なかったであろう親交に感動した。ボートをしていてよかった、と改めて思った。
私は今シーズンが現役最後のシーズンになる(であろう) 。出会ってきたすべての人に感謝し、すべての人の応援に報える結果を。最後のひと踏ん張り。
来週には東日本選手権が迫っている。できる努力の全てをやりきろう。
4回生 田中真美
画面越しに、一年ぶりの再会を果たした相手は、遠く異国の地で若者にボートを教える長身の紳士。
たまたま見たとある紀行番組で、彼は快く自分のクラブを紹介していた。
私は、去年の2月から3月にかけて、イタリアはフィレンツェに語学留学していた。その際、現地でもトレーニングを継続するために門を叩いたのが、アルベルトのいるSocieta' Canottieri Firenzeというクラブだった。あいにく、当時は川の水位が高く、実際にボートを漕ぐことは叶わなかった。しかし、彼らは、片言のイタリア語を話す外国人の私に、快くクラブの門を開いてくれ、エルゴなどの機器を貸してくれた。
きっと彼の地を訪れる多くの外国人の記憶に紛れて、私のことなどとっくに忘れているだろう。そう思いつつ、この再会を伝えるメールを、アルベルト宛に送ったのだ。するとどうだろう。早速返事が返ってきたではないか。
「君のこと覚えてるよ。まだボート頑張ってるのかい?またこっちに来ることがあれば是非今度こそ漕ぎにおいで。」
たった一度会っただけなのに、このあたたかさは何なのだろう。きっと漕ぎに行くと約束して、ボートを通してでなければ有り得なかったであろう親交に感動した。ボートをしていてよかった、と改めて思った。
私は今シーズンが現役最後のシーズンになる(であろう) 。出会ってきたすべての人に感謝し、すべての人の応援に報える結果を。最後のひと踏ん張り。
来週には東日本選手権が迫っている。できる努力の全てをやりきろう。
4回生 田中真美