星が流れる

はじめまして、一回生漕手の古澤です。
秋季まで二週間を切りました。
私は先輩とダブルに乗っています。

こんな言い方は変かもしれませんが、
艇上では先輩のことを独り占めにすることができます。
とてもとても 贅沢なことです。

陸からは、何人ものコーチさんが
私が漕いでいるのをチェックして下さいます。
そしてモーターには、私の漕ぎがどんなにへなちょこでも
欠かさずMVに撮って下さるサポスタさん。
とてもとても 有難いことです。


私は昔から、悪い意味で目立たない人です。
何においても、特に出来るわけでもなく
かといって 出来ないわけでもなく。
目立たなくて 気付かれない 誰の目にもとまらない
言ってしまえば、一番損をするポジション。
だから私はずっと、一人で黙々と歩み続ける人でした。
部活動においても、勉強においても。

今はどうでしょう。
見える所で、見えない所で、
たくさんの人が 私のサポートをして下さいます。
私が少しでも上達するように、速くなるように
そして 快適な合宿所生活を送れるように。
頭を時間を使って、睡眠時間を削って 支えて下さいます。

私なんかのために勿体無いとか、申し訳ないとか
どうしてもそう思ってしまうのですが、それじゃあだめですね。

ありがとうございます。


正直、こんなにたくさんの方にかまっていただくのは初めてで
（今までが子どもすぎて、気づけていなかったのかもしれません）
戸惑うことも決して少なくはないのですが、
ここは思い切って 自分中心になってみようかと
いや、そうなるべきだなと 強く感じています。
サポートして下さる方々に応えるには、
私が上手く、そして速くなるしかないと思うからです。


残された時間はわずかです。
しかし私は、私の身体が 特に右脚がもつ限り
全力で突き進もうと思います。

伸びしろはまだまだあります、というのか
むしろ 伸びしろしかありません。


強くなります。



一回生 古澤文子