モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

面的取り組みの重要性


昨日はとある金融機関の新年会に参加しました。

どうもkurogenkokuです。


先日のセミナーでもお話ししたのですが、これから面的取り組みの重要性が増してくる、そのように考えています。
面的取り組みを別の言葉で表現すれば「連携」ということになるのでしょう。

例えば、秩父には秩父銘仙という伝統工芸があるのですが、素晴らしい素材でありながら、なかなかビジネスとして大成しない。
素材はつくれても、地域内で最終製品に加工するだけの技術が群を抜いているというわけではない。また個の企業に着目すれば体力(経営基盤)が脆弱で最終製品をつくっても在庫リスクに耐えられない。
だったらどうすればよいか。秩父は究極の素材メーカーに特化し、ブランド力があって販路を持っているメーカー(時により他の「産地」)の製品の一部に組み込めるような戦略にシフトしてみる。相互の強みを活かした戦略こそ生き残りの道なんじゃないかと考えたりするわけです。
お客様の視点に立ってみれば「秩父を買いたい」のではなく「よい製品(機能・価値)」を欲しいに決まっていると思うのです。一例として、現在、ある織元に「ひな人形」のメーカーを紹介しています。相手の高付加価値製品の一部に組み込まれるのであれば、素材としての価値も上がるし、在庫リスクの問題も解決するし、一石二鳥だと思うのですが、果たしてどうなるでしょうか。


我々の業界もそうです。
同業者のみで解決するより、行政、金融機関、大学等と連携しながら支援を進めていった方が、事業者にとってメリットがあります。

平成26年度補正予算や平成27年度予算の中身に目を通すと、このような面的取り組みに対し厚く配分されているような気がしてなりません。

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