大阪 国立国際美術館で開催されている「バベルの塔」展を観に行きました。
16世紀のネーデルランドの彫刻は、細密で布や本の質感まで表現されていました。
当時の画家は、宗教画から、生活する人々の様子を描くようになりました。
続いて、現れた奇才、ヒエロニムス・ボスの絵画には圧倒されます。
奇想天外、怪奇な世界、とにかく、細かい、老眼では見えない。
拡大図でお~~~ ! 何と「放浪者」はすごい。
この時代に生きた人が描かれ尽くしている。
ボスの絵を追随するように、ブリューゲルが登場。
ブリューゲルと言えば、中学校の美術の教科書に載っていたのは
農民の生活を描いたものでした。
バベルの塔の絵は知らず、今回、展覧会に行ったのは、NHK日曜美術館で紹介された
漫画家の大友克洋さんが描く「バベルの塔」に興味があったからです。
本物の「バベルの塔」 お~~~! やっぱり、細かい。
老眼では見えない。
中世の人たちの生活や、頭の中を想像しながら時を過ごしました。
細密画は、板に油彩で制作されているのですが、
当時、どんな筆で描いていたのだろうと考えます。
筆と言うより、毛1本で描いたのではないかというくらい細かいのです。
現代のような照明もない時代に、こんな細密画を描けるのは
きっと、視力が現代人とは違ったものではないかとも思えます。
暗黒の時代と言われる中世。
絵画は、黒と赤と光を感じる白の使い方が印象的でした。
展覧会のマスコット、タラ夫くん。
すね毛が何とも言えませんね。
海洋堂プロデュースのリアルタラ夫も制作されたんですね。
『大きな魚は小さな魚を食う』
会期は10月15日(日)までです。
manoaa ギャラリー
お立ち寄り頂けると幸いです。