「サンタクロースが娘に置いていったプレゼントだったな」そんな事を思いながら鉛筆を削り終えた。その削り器、今は色褪せ、ガムテープで補強。削りくずが受け箱から漏れ出すのである。ただ刃は今も達者で削るに差し障りはないのである。
「使うのも稀、そろそろお役御免で良いかも」、
「邪魔にはならない、それなりに思い出もあるから」そんな考えが頭をよぎる。
処分するか、しないか。どちらにしても他人様に言えるレベルでないのは確かである。
しばらくとは言え悩まされたが、結局はもとの棚に戻した。
鉛筆削り一つ、断捨離って難しいだろうなと悩む爺である。