バッグから般若心経を取り出したとき気づいた。「あれ、数珠がない」と。 安いお数珠とは言え、母にもらったお数珠、「何処かで落としたかな、大失敗」 長いあいだ使ったお数珠だった。 帰り道、仁王門の端っこに数珠が置かれてた。 ここなら見つけ易いだろうと、拾った方が気を遣ってくださったのだろう。 心配りに感謝。 思わず数珠を見た、「生前巡礼したいと云ってた母も一緒だったのか」と。 「巡礼日記」より