「007/カジノ・ロワイヤル」のDVD化を勝手に記念して、ジェームズ・ボンド/007シリーズに登場する「ボンドカー」をネタにしていますが、今日は寝る前にもう1台、19作目「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に登場したBMW Z8を取り上げたいと思います。
1997年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカー、Z07を見た多くのボンドファンが次回作のボンドカーに採用して欲しいと思ったことでしょう。僕もその一人です。
ピアース・ブロスナンのボンド就任に誕生と共にボンドカーメーカーになったBMWですが、18作目「ゴールデンアイ」のZ3は劇中での活躍は皆無。18作目「トゥモロー・ネバー・ダイ」の750iLはZ3の鬱憤を晴らすかのような活躍ぶりでしたが、ボンドカーにしてはいささか華に欠けるサルーンでした(個人的には好きなんですが)。
「やっぱりボンドカーはドイツ車よりも英国車じゃないと。」と思っていた矢先に登場したZ07。「Z07に750iL並みの装備を施されたら。」と期待せずにはいられないデザインでした。その期待に応えてくれたかのように、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」にZ07の量産型、Z8が登場します。実車を見たことがあるのですが、歴代ボンドカーに引けをとらないと思います。
しかし、劇中での活躍はたいした活躍もないままに敵の手によって大破(実際の撮影でもZ8の生産が間に合わず、コルベットにZ8のボディを載せたレプリカが使用されたそうです)。個人的には歴代ボンドの中でもブロスナン=ボンドが最もボンドカーの扱い方に長けていたと思うだけにZ8はもったいないボンドカーでした。