9.5番またはストライカー型ファンタジスタ。戦術・組織重視の近代サッカーにおいてトップ下やウィングのポジョションをファンタジスタが失う中、いわゆるセカンドトップがファンタジスタのポジションと言えます。
80年代後半~90年代前半、世界を席捲したACミランのゾーンプレスによって戦術・組織重視の流れを作ったとも言えるイタリア。R・バッジョにR・マンチーニ、ゾラに始まったストライカー型ファンタジスタの系譜はユベントスのデルピエーロ、ASローマのトッティ、サンプドリアのフラーキらに受け継がれており、まさにストライカー型ファンタジスタの宝庫とも言えます。もっともその系譜を継ぐであろうと期待されたレアル・マドリーのカッサーノはその才能を浪費する中、現在ではACミランのピルロやフィオレンティーナのリベラーニのように中盤の底のレジスタ(司令塔、日本で言うところのボランチ)が新たなファンタジスタのポジションとなりつつあります。
一方、ミランのゾーンプレスの始祖とも言えるトータルフットボールの国オランダはベルカンプを輩出。インテルでは活躍できませんでしたが、イングランドのアーセナルではその才能を発揮。昨シーズン限りで現役を退きましたが、その系譜は同国出身のファン・ペルシが継承しつつあります。
ベルカンプが活躍したイングランドで現在世界最高のセカンドトップと言えるのがマンチェスター・Uのルーニー。昨日のチャンピオンズ・リーグ準決勝第1レグではミラン相手に2ゴールをマーク。ミランも数少ないトップ下、カカがキレまくりでしたが、個人的にはマンUの方がファンタジーで勝っていた試合だったと思います。
と言う訳で9.5番から昨日のチャンピオンズリーグにパスが繋がった?ところでおやすみなさい。