パリSGのレオナルドSDがバルセロナ復帰が噂されるブラジル代表FWネイマールの退団希望を明かし、「契約は3年残っており、オファーがまったく届いていないから話し合えない。」と、条件がそろえば放出する用意があると認めました。
続けてレオナルドSDは「我々にとって適切なオファーが届けば、ネイマールがパリSGを離れることはできる。獲得を望むクラブがあるのか、望むならいくらで獲得したいのかは、現時点では分からない。こういうことはすべて、1日ではできないことだ。」とコメントしました。
また、レオナルドSDはオファーこそないものの、バルサからネイマール再獲得の打診があったことも明かしまた。
一方、バルサのバルトメウ会長は「ネイマールがパリSGを去りたがっていることは知っている。だが、パリSGはネイマールの退団を望んでいない。」とコメントしました。
続けてバルトメウ会長はネイマールと入れ替わる格好でバルサに加入したフランス代表FWデンベレにも言及し、「ネイマールよりも良い。ここで成長して欲しい。」と、ネイマールの復帰で放出が噂されたデンベレの残留を示唆しました。
そして、バルトメウ会長はバルサの10番のアルゼンチン代表FWメッシがネイマールの復帰を求めていると報じられた件については「メッシは特定の選手を獲得するように(クラブに)求めたことはない。彼が求めるのは競争力があるチームだ。選手獲得の決断は常に監督がするもの。」とコメントしました。
ここ最近のバルサ関連の話を整理すると、アトレティコ・マドリーからフランス代表FWグリーズマンの獲得で早々にグリーズマン本人と合意に達するもここにきてネイマールがパリSGのバルサ復帰のカードをチラつかせたので、二兎追うものは一兎も終えない状態だと思います。
また、近年0円移籍を楯に選手はクラブに対して早目の契約延長を促し、同時に待遇改善、年俸アップを図ってきた感じがします。
同時にクラブもクラブで、年俸アップと同時に契約解除金という名目で移籍金のアップを図ってきたと思います(契約解除金という言葉を聞き出したのも、少なくとも21世紀になってからな気がします)。
そして、それらはこれまでの相場ではおいそれと出せない額まで吊り上がっていたと思います。
特にネイマールは年俸もこれ以上引き上げると分不相応、かといって、移籍金もそう簡単に出せない額になっていたと思います。
それはネイマールもバルサも、適切な言い方ではないかもしれませんが、慢心というか安心していた部分だと思います。
ただ、パリSGがそれを払うと言い出したので、ネイマールもバルサも後に引けなくなったのではないかと思っています。
それをいまさら手打ちされても、そのツケをネイマールもバルサもパリSGに払うものは払わないといけない訳で、自業自得な感じはします。
少なくともパリSGの立ち振る舞いが非紳士的とは思えませんし、むしろ紳士でないのはネイマールとバルサかと。