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仔猫と小説

2023-10-23 12:32:00 | 日記


今回はこんな絵も描いてみました



相変わらず、しょうもない小説をアップします。
楽しんでいただければ幸いです。


25歳の女性、美香は孤独な夜の横浜の海辺に立っていました。風が冷たく、波の音だけが彼女の耳に響きます。突然、彼女は遠くの灯りに気付きました。船の灯りかと思いましたが、その灯りは近づいてくることなく、彼女は不安を感じました。

海岸から遠ざかる灯りを見守りながら、彼女は何かが違うことに気付きました。灯りは次第に形を変え、それは何かに似ていました。それは人の顔のようで、美香は驚きました。しかし、それはただの錯覚だろうと自分に言い聞かせました。

しかし、灯りは再び変化し、今度は女性の姿に似ました。その女性は水から現れ、美香に向かって手を差し伸べました。美香は怖れて退いたが、女性は静かに微笑み、彼女に手を差し伸べました。

美香は女性の手を取り、その瞬間、彼女の周りに幽霊たちの姿が浮かび上がりました。彼らは青白く光り、恐怖の表情を浮かべていました。美香は逃げ出そうとしましたが、女性の手は彼女を引き寄せ、美香は水に引きずり込まれました。

水中に入ると、美香は不気味な光景を目にしました。溺れて亡くなった者たちが、彼女を囲み、彼女に向かって伸びてきました。その中には幼い子供や若い男性もいて、全てが青白く浮かび上がっていました。

美香は絶望感に包まれ、彼女の心臓は激しく鼓動しました。彼女は泣き叫び、水中で必死にもがきましたが、その声は水中で響かず、逃れることはできませんでした。

彼女は最後に水中の幽霊たちに引き寄せられ、水の底に沈んでいきました。その夜、横浜の海岸では美香の姿はもう二度と見られませんでした。


では  また