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日常の出来事や大好きなロードレースのことなど。

20世紀少年、ついに読了!

2008-12-16 | 本・映画
約2ケ月に渡って読み続けてきたマンガ『20世紀少年』ですが、この度ついに読了しました~!
読み終えた感想は『う~む。。。』そして『んぁ~?!』と、頭を抱えて考えてしまうものでした。世間で賛否両論が巻き起こったのにもうなずけます。。。

確かに最後まで読んでもモヤモヤ感は消えず、スッキリしないマンガでした。物語の核心部分?である『ともだち』の正体がはっきりと解明されなかった点もそうですが、結局著者はこの物語を通して何が言いたかったのか?それがガツンと伝わってこなかったこともその要因だと思います。

物語自体は最初から最後までホントにハラハラドキドキ、面白くて最後まで楽しめましたし、展開のすごさや一つ一つのエピソードなんかも充実していてホントに面白かったです!
でも冷静にこれまでのストーリーを振り返ると、結局なんだったんだ?!という思いにさいなまれ。。。読み終えた後もいろいろ考えさせられてしまうマンガでした。連載終了後、様々な批評、批判が飛び交ったのにも納得です。確かにこれだと、いろいろ意見を言いたくもなりますね。(^^;

この結果までもが思惑通り、と言うならば著者は確実に天才と言えるでしょうね。また読む側の力量も問われるマンガだとも思いました。きっと何度か読み返した時、新たな発見、気付きもあるだろうなと。そんなふうにも思います。

そういった意味ではまさしく名作だと思います。が、数々の伏線もほったらかしのままで終わってたりするので、その辺は売り物のマンガとして、プロとして、どうなのかな~?という思いも拭えなかったり。(上から目線でスミマセン)
まあこれは個人差があると思いますし、これもまた著者の狙いなのかな?と思う部分もありますが。果たしてどうなんでしょうね?(^^;

でもこんな壮大なスケールの物語を8年もの長きに渡り描き続けた著者と、リアルタイムで追いかけ続けた読者には本当に頭が下がる思いです。どちらも良く頑張りました!と思わずねぎらいの言葉をかけたくなりますよ。(笑)
私がリアルタイムで読んでいた読者なら、早く続きが読みた~い!と、きっと途中で発狂していたことでしょう。(^^; コミックで一気に読めて良かった。(笑)

ということで、ひとまずマンガを読み終えたわけですが、これによりさらに映画の続きが楽しみとなりました♪
あんなシーンやこんなシーンをどうやって映像化するの?!さらにはどういった解釈で結末を迎えるの?!(これが一番興味津々!)興味は止まるところを知りません。このマンガを映画化しようと思い立った方々にも感謝です!あ~早く続編が見たいなぁ。
それにしても良くこのマンガを映画化しようと決心したものですね。読み終えて、改めてすごい!と尊敬しましたよ。。。

でも映画を見る前に、もう1回くらい読み直したいかも。正月休みにでもまたトライしようかな♪


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買っちゃった

2008-10-12 | 本・映画
読みたかったマンガ『20世紀少年』、結局ネットの通販で全巻大人買いしちゃいました~♪デデ~ンと全24巻!届きましたよ~!ウシシ。(^v^)

レース界がオフシーズンに入ってから読もうかな?とも思ったのですが待ちきれず(笑)、届いたその日に4巻まで一気読みしてしまいました。いやいや面白いですね!
でも読んでいると話があっちこっちの時代に飛ぶので、ある程度ストーリーをわかっていないと理解するのは難しいかな?という印象です。事前に話の大筋を知ってしまった私は、ある意味正解かも?(^^;

しかし未だ映画で見た内容から抜け出せず、新しい話まで辿り着けません。映画は結構広い範囲を拾って描かれていたのですね。でもそりゃそうですよね。なんたって全24巻あるお話を3部作で描くのですからねぇ。

というわけで。まだまだ先は長いですが、これからもじっくり読み進めて楽しみたいと思います!
果たして全巻読み終えた後、どんな感想を抱くのか?ワクワク♪楽しみです。(^^)


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あぁ、20世紀少年に首ったけ

2008-09-26 | 本・映画
今月中旬に映画を見に行って以来『20世紀少年』の事で頭はいっぱい。テーマソングであるT.REXの『20th Century Boy』が頭の中で鳴り続けています。(そんな曲知らないよ~という若者は(笑)どうぞこちらへ。オフィシャルHPに行くと、イヤというほど洗脳してくれます)

原作は人気マンガのこの映画。でも私は何の知識も持たず、軽~い気持ちで見に行っただけでした。映像化は不可能!と公開前から話題だったので、そのマンガがいかにして映画となったのか?ホントにこれだけの興味のために映画館に足を運んだ、と言ってもいいほどでした。
そのため3部作だということも知らなかったので、完結せず映画が終わった時には『おぃ!続くのかよっ?!』と思ったくらいでしたが(笑)、予想以上に面白かった内容に、この作品への興味がフツフツと沸いてきたのでした。
以来、ネットで『20世紀少年』のことを調べる日々が続きました。すると出てくるわ出てくるわ。(笑)そのほとんどが原作マンガについての記事でしたが、ここで私は初めて、この作品が一筋縄にはいかない、ものすごい反響を呼んだ問題作(?)であった。。。という衝撃の事実を知ることになったのでした。

8年もの長きに渡り連載されたという『20世紀少年』。そのストーリーは約半世紀にも及ぶ壮大なスケールで展開され、しかも数々の伏線が張り巡らされた謎多きストーリーだったこと。それなのに、最終話は誰しもが『。。。へっ?!』と呆気にとられるような結末だったこと。そのため連載終了後には、駄作だの問題作だの数々の批判が飛び交ったことなどなど。。。本当に驚いてしまう内容ばかりでした。私が想像していたマンガとは全然違った。(^^;

そんな中、ある読者の方が書いたこの作品に対する解釈、独自の視点による『謎』の考察記事が目に止まりました。これにより、私は見事にその深みへとはまっていったのでした。(笑)
それはもう夢中になって読み入ってしまうほど素晴らしくよく出来た考察で、本作を読んでもいないのに『なるほど~!』と思わずうなってしまうくらい、本当に面白いものでした!お陰で話の大筋、さらには物語の核心部分である最大の謎『ともだち』の正体が誰なのかも知ってしまったわけですが(^^;(作中では断言されていないようなので確定ではありませんが)これにより本作への興味はより一層強いものとなったのでした。(この場を借りて、ありがとうございます~♪)

で。只今その原作マンガを読みたい病にかかっております。大勢の人たちが議論を戦わせていたその『謎』について、私自身も実際に読んで体験したいっ!と。
映画を全部見てからのほうがいいかな?とも思ったのですが、映画はまた原作とは違った解釈で『ともだち』が描かれるみたいですし、見る前に読んでも差し支えないかなと。というより実際のところ、3部作の映画を全部見終える1年後まで、今の私は待てませーん!(^^;

本気でマンガ喫茶通いも考えました。(笑)でも本編+続編で計24冊!一体何日通ったら読み終えるんだよ。。。(-_-; と考えたら気が遠くなり却下。やっぱり全巻買っちゃう~?と思うものの、そんなに冊数が多いと置き場に困るわねぇ。。。と躊躇。でも難解なストーリーで読み返すこと必至!なら、やっぱり手元に持っていたほうがいいかなぁ。。。と、自問自答が続いています。
と言いつつ心の中では既に、気持ちは固まっているところもあるように思いますので、きっと近日中には全巻大人買いしている自分がいることでしょう。(爆)てへ。

いや~しかし、めったにマンガを読まない私ですが、珍しく心を奪われました~!も~今は、読みたい読みたい読みたい読みたい!という強い気持ちでいっぱいです。
さすがに先週のWSBが開催されていた時には、本気で応援モード!だったので頭からはなくなりましたが、終わった途端にまた病が再発してしまいました。(^^;
レース界では今日からもてぎ日本GPも開幕し盛り上がりを見せていますが、私自身は『あぁ、もうそんな時期でしたっけねぇ。。。』くらいにしか思えず、かなり気持ち的に遅れをとっている状態です。レースバカにあるまじき現象ですよ!(笑)
あ~なんでレースシーズン中にこのマンガのことを知っちゃったのか。(涙)この運命をちょっと恨みます。(^^;

みさんは『20世紀少年』知っていましたか~?


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久々スピリチュアル本

2007-08-15 | 本・映画
最近久々に本を読みました。しかもスピリチュアル本。(^^;
読んだのは江原啓之氏の『人間の絆』という本です。

ここ数年私はある悩みを抱えており、最近特にそれが大きくなってきていて、ここのところずっとその答えを求める日々が続いていたのですが。そんな時、新聞広告で何度かこの本のことを目にしました。
最初は特に思うところはなかったのですが、何度目かで目にしたとき、ふっと、この本に『呼ばれてる』気がしたので早速購入し、読んでみたのでありました。

。。。いや~、久々にガツン!とやられましたね。エライ衝撃を食らいましたよ。
私は決してスピリチュアル信者というわけではないので、日々そういうものを意識しているわけでもなければ、江原氏の本を手にするのもこれが初めてだったのですが、読んでみて純粋に『やっぱスゲーよ!江原さん!!』と思いました。(笑)

この本の序盤で書かれている人間関係についてでは改めて、今まで出会った全ての人々に感謝したい気分になりました。(この場を借りて、ありがとうみなさん!(笑))
好きな人も例え嫌いな人であっても、自分を取り巻く全ての人々が自分の『映し鏡』であり、自身の成長のために必要な『磨き砂』であること。またそれらの出会いを自ら必要とし選び取っている、というくだりでは感動すら覚えました。やっぱり人との出会いには、必ず意味があるんですね。

その他いろいろ『絆』の話を通して『魂の学び』についてなど、いわゆるスピリチュアルな話がこの本では書かれていたのですが、果たして私の悩みに対する答えは書いてあったのか?というと。。。書いてあったんですね~、これが!ビックリです。(@@)
タイトルとは無縁の内容の悩みなのに、しっかりとこの本にアドバイス的なことが書かれていたのには正直とても驚き『やっぱりこの本に呼ばれていたのかな』と思えたりもしました。が、結局のところ『答えは自分自身の中にある』ようで。結論にまでは至らなかったんですけどね。。。

ただ、幸せの形というのは人それぞれであり、人との比較によってはかるものではなく、あくまで自分自身の判断基準、価値観の中で決まるもので、各自オリジナルな幸せというものがあっていいんだ、ということに気付けたことは何よりの収穫であり、一歩前進できそうな気がしました。これからも『自分自身を見つめる』作業を頑張ります。。。

この本では途中、家族関係を霊的に見た話も出てくるのですが、これも面白かったですね。
子は『自分で家族を選んで生まれてくる』『自分の鍛え足りない部分が鍛えられ、磨き足りない部分が磨かれる家』を選んで生まれてくるのだと。そして親子というのも『鏡の関係』で、互いに磨き合うような組み合わせなんだそうです。
私自身に置き換えてみても、そうだったなぁと思える部分もありました。ただし私の場合は『反面教師』でしたけどね~。(^^;

というわけで。私のように何か悩みを抱えている方、これからの方向性を決めかねている方、親子関係についての新たな見方に興味が有る方、ぜひこの本を読んでみることをお勧めします。あなたの中の『何か』も、変わるかもしれませんよ。


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人間の絆-ソウルメイトをさがして-
江原啓之 小学館 定価:本体1,300円+税
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勝負脳を鍛えよう

2006-11-14 | 本・映画
ある日目にした新聞広告がきっかけで、読んでみたい!と思った本がありました。それが『<勝負脳>の鍛え方』。
競り合いになると弱い。。。広告に載っていたこの一文に、失礼ながらもデ・アンジェリス選手を思い浮かべた私。(^^; 『なぜ彼は今まで勝てそうで勝てなかったのか?(実際には勝てたけど)』の疑問の答えが見つかりそうだったので、読んでみました。

前に読んだ養老先生の『バカの壁』に通じるような、脳のお話なんですが、野球やゴルフ、マラソンなどを例にして、著者の言う『勝負脳』について、またその鍛え方について書かれた本です。著者は脳外科医なのですが、医学的な話からコーチの仕方まで、ホントに分かりやすい優しい言葉で書かれていて、思わず感心!前回、頭を悩ませながら読んだ本とは大違いでした。(^^;

で、『勝負脳』とは何か。この言葉は著者が考えた造語なのだそうですが、本文から引用すると『具体的にはどのような知能なのかをひとことで答えれば、勝負に勝つための戦略を練る知能ということになります。』とのことです。

勝負に勝つためには昔から言われている『心、技、体』も大事だが、『しかしその中身は、もっとはるかに科学的なものでなければならないのです。』という考えの下、どうしたらその勝負脳を鍛えられるか、ということが脳の仕組み、働き、心の面から優しく解説され、最大限にその力を発揮するにはどうしたらよいか?そのための方法などが書かれています。まさに勝負事を行う人にとっては、打ってつけ~!のお話です。

読んでいて出てくるあらゆる例を、ロードレースに置き換えて読んでいたのですが(レースばかのなせる業?(笑))、まあ世界レベルで戦っている選手たちならば、きっと実行してるんだろうな~と思われるものが多々ありました。

具体的な例を挙げると、第二章で出てくる以下の三つの心得。
1)目的と目標を明確にする。
2)目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する。
3)目的を達成するまで、その実行を中止しない。

レースに話を置き換えると、1)で言う目的とは勝負の結果、レースで勝つこととなり、目標とはその目的のためのプラン、どんな走りを目指せばいいか、などのレース戦略、といったところでしょうか。
また2)の『具体的な方法』とは、本文から引用すると『負けた理由を分析し、何が自分に欠けていたかをあらゆる角度から検証し、批判を受け入れて、それを解決する具体策を立てる』ことになります。ね?一流選手ならば、やってそうでしょ?

大事なのは目的に執着せず、そのプロセス(目標)に気持ちを集中させること。。。このことが『結果として目的達成につながる』という一文には、確かにレースの世界でも通じるよなぁ、と思いました。特に目的をチャンプに置き換えると。。。うなずけますよね。

この勝負脳はスポーツに限らず、仕事やあらゆる面で訪れる『勝負』にも当てはめることができると著者は言っていますので、実社会でも活用してみたいと思いました。。。って、実際そんな場面があるかは分かりませんが。(^^;

文中には『現状維持は衰退の始まり』という言葉や、『人間の脳は、強く望めばそれを可能にする能力を持っているのです。』という言葉が出てくるのですが、これらの言葉は以前、私がここで書いた『安泰に進歩なし』や『ポジティブ自己暗示』の話にも似てるなぁと、ちょっと嬉しく思ってしまいました。私もなかなかやるじゃーないか。(笑)(自画自賛)


読み終わって、『デ・アンジェリス選手はなぜ~』という最初の疑問を改めて考えてみたのですが。。。結局のところ『勝負脳』の鍛え方が足りないのでは?という結論に至りました。こんなこと素人の私が言ってるのが分かったら、ご本人はさぞ怒るでしょうけどね~。(^^; でもこの本を読んだらデ・アンジェリス選手も変わる。。。かも?


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<勝負脳>の鍛え方
林 成之 講談社現代新書 定価:本体700円+税
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FASTER見ました

2006-11-12 | 本・映画
G+で放送していたMotoGPドキュメンタリー映画『FASTER』を見ました。いつも見ているレースの一面とはまた違った、『裏』の世界を見たような気がしました。

話は500cc最後の年2001年シーズンからMotoGP元年の2002年の模様を中心に進んでいくのですが、現役ライダーはもちろん、今や伝説といわれるほどの往年のライダーたちの話から、家族、チームスタッフの話まで、色々取り混ぜて『レースの世界に生きる人たち』の『人』としての部分が存分に描かれていました。

度々登場するクラッシュシーンには、思わず目を覆いたくなるような思いでしたが、それでも数々の懐かしいレースシーンを見ているうち、記憶の彼方に追いやられていた事柄がどんどんと蘇ってきて『あ~、そういえばあの時はこうだったなぁ。。。』などと、懐かしく思ってしまいました。
懐かしのドゥーハン選手の走り、ロッシ選手とビアッジ選手との確執。どれも今となっては、懐かしく思われるものばかり。。。

でもあの当時は見えてこなかった『裏』の部分が、この映画では描かれていて、ライダーもやっぱり人間なんだなぁ。。。と、しみじみ思いました。ビアッジ選手のあの性格は、生い立ちに影響されている。。。なんて話も出てきて、ビックリしながらも妙に納得したり。

あとロッシ選手がビアッジ選手との仲を『単純にお互いのことが嫌いなだけだ』と言い切っちゃってたり、シュワンツ氏が当時ライバルとして戦っていた相手、レイニー氏に対して『憎悪を抱いていた』などと、ぶっちゃけトークを披露しているところなんかにも、とても人間味を感じましたねぇ。(^^;

面白かったのは、当時同じようにライバル関係にあったレイニー氏とシュワンツ氏を、ロッシ選手はシュワンツ氏のファンだったと言い、ビアッジ選手はレイニー氏のファンだったと言い、ここでも二人は対立する形にあったこと。
そして楽しみながらレースをするシュワンツ氏とロッシ選手に対して、楽しむことを失ったレイニー氏とビアッジ選手。。。共に共通するところがある、なんて話が関係者の口から出てきたりして、なんだか不思議なものを感じました。

他にも度重なるケガで満身創痍になりながらも、レースに挑み続けるマッコイ選手が取り上げられていて、懐かしい『スライド走法』なども楽しめました。今見ても相変わらずあのズリズリはすごいです!
そしてまだ10代のホプキンス選手も登場。若くして才能あふれていた幼少期の映像なんかも出てきて、改めて『すごいキャリアの持ち主だったんだなぁ』と驚きました。

この映画を見て改めて、戦っているのは間違いなく生身の人間なんだということを強く感じました。そして常に危険と隣り合わせの世界だと。それでもライダーさんたちは皆『公道のほうが危ない。走るならサーキットで』と言ってましたけど~。(^^;

こうして昔のシーズンを振り返ってみると、以前の方がより人間同士のドロドロした部分を持っていたなぁという印象を受けました。それに比べると今はなんと爽やかな戦いなんだ!(笑)
でも、昔のロッシ選手vsビアッジ選手のように、強力なライバル関係でもって戦う姿もまた見てみたいなぁと、ちょっと思いました。

G+ではまだまだ再放送があるようなので、前回見逃した方は要チェーック!です。

11月23日(祝) 20:00~22:00
12月 3日(日) 14:00~16:00
12月10日(日) 26:15~28:15
12月19日(火) 20:00~22:00
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誰にもある?バカの壁

2006-10-21 | 本・映画
今月上旬、とても腹立たしく思う事態が起きまして、一人悶々と過ごす日々がありました。そんな日々に限界を感じ、ついつい見苦しいと思いつつも友人たちに愚痴を吐き出してしまった私。(反省)
ありがたいことに、そんな私の気持ちを受け止めて励ましてくれた友のお陰もあり(その説はお世話になりました)、また、最近久々に会社の気の合う仲間たちと飲み会を開いたこともあって、今ではすっかり気分が晴れた私ですが、その一人悶々とした日々を送っていたときに、頭に浮かんできた本が一冊。『バカの壁』でした。

一時ブームにもなった本なので、以前から私ももちろん興味はあったのですが、実際手を伸ばすまでには至らず。でも『読みたいと思ったときが読み時だ』と思って、今回は読んでみました。


読み終えての率直な感想は。。。ちょっと難しかったです。そして私の想像してた内容とも、少し違いました。
この本は著者が独白を続けたものを編集の方が文章化したという、特殊な形式で書かれてるのですが、著者の言う『バカの壁』とは、本分から引用すると『結局われわれは、自分の脳に入ることしか理解できない。』『つまり、自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。』ことの壁を言うらしいです。(あってるのか?(^^;)

この考えを元に、科学の話から脳の話、教育、経済、宗教など、多岐にわたっていろいろ話が展開していきます。
『脳の中の係数』のお話は面白かったです。入力をx、出力をyとし、脳を経由してaという係数をかけて出てくる結果、反応を『y=ax』という一次方程式で表すというもの。
この係数aは人によって違ってきたりするけど、通常何らかの情報xが入れば人間は何らかの反応yをするので通常aはゼロではない。が、特殊なケースとしてa=ゼロもある。これがすなわち前述した『バカの壁』状態なのだと。

でもそれぞれの話のつながり方、展開の仕方には少々違和感を覚えました。これも自身が一貫して書いたものではない、というところにその要因があるのか?はよく分かりませんが、それはまあよしとして。
とどのつまりは『一つの問題に正解が一つ』は本当に正しい考えか?一元論的な考え・世界を改め、二元論的考え・世界になったほうがいい、というような話だと私は捉えました。この解釈が正しいかどうか、私の思考力では怪しいですけどね~。(汗)


よく分からないなりにも、そうだなと思う部分はありました。特に『しかし人間、間違えるということを考慮に入れれば、自分が100%正しいと思っていたって50%は間違っている』という一文には、一連のゴタゴタのことを振り返えると自分にも反省すべき点があったなぁと思えて、胸に突き刺さる思いでした。 (-_-;


話の本文とは少々離れますが、文中に出てくる昔ながらの言葉(っていうんですかね?)には、感銘を受けるものが多数ありました。

『万物は流転する』(ヘラクレイトス)
『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず』(方丈記)
『君子豹変』
『男子三日会わざればかつ目して待つべし』(三国志)
『朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり』(論語)
『綸言汗の如し』
『人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し』(徳川家康)

皆さんはどのくらい知ってましたか?私はま~ったく!初耳のものばかりでした。お恥ずかしい限りです。(^_^;


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バカの壁
養老孟司 新潮新書 定価:本体680円+税
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今更セカチュー

2006-10-19 | 本・映画
昨日は久々に『さぁ~、何をしようかな~?』と考えるほど何の予定もないお休みで、久しぶりに時間に余裕のある一日だったので、そうだ!と思い立って、以前TVで放送された時にビデオに撮っておいた映画『世界の中心で、愛をさけぶ』を見ることにしました。。。めっちゃ時代に乗り遅れてる感はありますが。(^^;(何年前だよ)

TVドラマ版を先に見ていた私にとっては、あらすじはもう知ってるし。。。ということもあってか、映画のストーリーには少し物足りなさを感じました。そんなこともあって、ストーリー中ほどまでは私も淡々と観賞。しかし中盤以降は。。。泣き通しでしたねぇ。CMでお馴染み『助けてくださーいっ!』のシーンの頃にはボロ泣き状態でした。(T0T)

物語そのものも見ていてもちろん泣ける話なのですが、なんですかねぇ、自分の過去の経験と重ね合わせて見ていると、主人公の悲しみと同調する部分があって、泣けてくるっていうか。。。
って言っても私に『最愛の人の死』という経験はないですが。(汗)それでも今までいくつか経験してきた『人の死』というものが思い出されて、その時の気持ちがよみがえってくるような感じで。。。

やはり『人の死』というものを乗り越えるには、いつの時でもどんな人でも、辛く大変なことなのだな、ということを改めて思いました。そしてどんなに辛く思える悲しみも、人は必ずそれを乗り越えて、未来へと一歩踏み出す勇気を持っている。。。そんなことも思いました。

原作は読んだことないのですが、TVドラマ、映画とはまた違うのでしょうね。でもこれに関しては『もういいや!』って感じの私です。おなか一杯。(^^;

ちなみに主人公の朔太郎役はTVドラマ版の山田孝之くんよりも、映画版の森山未來くんのほうが断然いい!と私は思いました。森山未來くんて決して美形とは言えないと思うのですが(毒舌)、どの作品を見ても味があって、私はついつい引き込まれてしまうんですよね~。ホント、不思議な役者さんです。
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相対性理論を楽しむ

2006-01-13 | 本・映画
アルバート・アインシュタイン博士による『相対性理論』に関する本を
読みました。
なぜ今アインシュタイン?と唐突な感じがしますが、事の始まりは年末(?)の
朝日新聞に載っていたアインシュタイン博士に関する記事の中の『時間は伸縮
する』という一文でした。

『時間が伸縮するってどういうこと。。。?』

今までもアインシュタイン博士には興味を持っていて、TV番組の特集などで
取り上げられたりすると見ていました。けど相対性理論に関しても以前どこかで
番組を見たり記事を目にしたりしていたはずですが、これといって記憶には
残っていない。。。
何となく興味はあるけれど理解してるというには程遠い状態。そんな休眠状態
だった私の知的好奇心をこの一文が一気に目覚めさせました。
「時間のあるこの時期に一度本を読んでみよう」
そう思って近所の本屋に早速GO!しかしアインシュタイン関連の本は皆無。
仕方ないので『Amazon.co.jp』で検索して購入しました。

私の購入した本は『相対性理論を楽しむ本~よくわかるアインシュタインの
不思議な世界~』というもの。(タイトル長!)
この本は『特殊相対性理論』から『一般相対性理論』『宇宙論』までを幅広く
やさしい言葉でわかりやす~く解説している、いわば『入門書のための入門書』
のような本です。
数式、専門用語などは極力使わないで語り口調で解説しているため、おバカな
私でもとっつきやすかったです。(^^;

で、読みました。なぜ『時間は伸縮する』と言えるのか?という部分を。
ここで解説するにはえらい文字数を要してしまいますので止めますが(^^;
本の内容から引用すると『「光速度一定」だけが絶対の基準』であって、
『動いているものの時間は遅れる』、『誰が見ても同じ尺度、同じ進み方に
みえるような、絶対的な時間というものは、じつはないのです。あるのは
相対的な時間、それぞれの人の立場で捉えるそれぞれの時間だけだ、という
ことです。』だそうです。

これだけ読むと何が何やら?って思うかもしれませんが、本文では動いている
電車の中での時間と地上でそれを見ている観測者の時間の進み方の違いを、
例を用いて分かりやすく説明していたので、私でも何となくわかったような気に
なりました。。。この『何となく』が大事!(笑)本書はそれこそが目的ですからね。

まだ簡単なほう、と言われる『特殊相対性理論』の章をちょうど読み終わった
私ですが次からは、著者も言葉だけで説明するのは難しいと言っている『一般
相対性理論』の章に進みます。果たして理解できるか?(^_^;

この本の中ではアインシュタイン博士の生涯についても少し触れているの
ですが、原子爆弾は博士の理論を用いて作られこそしましたが、博士自身は
その開発にはほとんど関与しておらず、愛する日本への原爆投下に心を
痛めた、というのを読み、改めて博士への愛着というか愛情がわきました。
そして『自己の責任を痛切に感じていた』という博士の胸の痛みを思うと、
胸が締めつけられる思いがしました。アインシュタイン博士をはじめ多くの
科学者たちの発見・発明が人を殺し合う道具に用いられるのは何とも悲しい
現実ですね。

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「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界
佐藤勝彦 監修 PHP文庫 定価:本体476円+税
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