今更ながら、2019年公開の映画『新聞記者』をアマプラで鑑賞しました。
公開当初どこかで宣伝を見て、見たいなと思ってはいましたけど、その後見事に忘れ去っていました~。(^^;(内容が内容だけに、メディアや地上波では扱われることがなかったからか?)
それが最近『何か面白そうな映画はないかな』とアマプラで探していた時に、たまたまこの映画を見つけて。そうだった!見たいと思っていたんだった!と思い出し(笑)鑑賞してみました。
感想はというと…ここ最近、たくさんの映画をジャンル問わず見ているのですが、その中でも印象に残る映画でした。
詳細な内容は公式HPなどを見ていただくとして、説明は省きますが。ざっくり言うと『権力とメディアの裏側』を描いた作品です。
フィクションでありながらも、そこかしこに現実にあった事件を彷彿とさせる描写がなされているため、あれ?リアルを描いているの?と、一瞬思ってしまいます。(^^; 実に見事。
でもこれ、コロナ前に公開された映画なんですよねぇ!それがすごい!と思いました。
***
今でこそ、2020年のコロナ騒動を経て、米大統領選を経て、多くの人たちが情報の見方、扱い方を学び、理解していると思いますが。当初はまだまだ、こんなことが行われているかも?とは、あまり多くの人たちは思っていなかったのでは?と思います。私もその中の一人です。
きっと公開当初に見ていたら、その時の私は理解出来なかったかもしれないな…と思いました。(まさに盲目の羊。(笑))
まさに今このタイミングが、私が見るべきタイミング、だったのでしょうねぇ…とも思えます。
今だからこそ、そこに描かれているもの、伝えたいメッセージなどが私にも何となくですが理解出来ます。
今この時期に、たくさんの人にも見てほしいな、と思う映画でした。
***
映画内では、内閣情報調査室(内調)がネットを使って情報操作をしているシーンが出てきますが。そういったことは、今でも行われているのかもしれないなぁ、と思いました。
たまにありますよねぇ?何で今このタイミングで、こんなネタが取り沙汰されているのか?と思うようなニュースがあったり。
某知事(笑)が悪者扱いされていた、と思ったら、ネットで一気に形勢逆転!選挙で再選したり、とか。
自然にこのような流れになっている…と思わせておいて、実は裏で誰かが操っているのではないか?と思わせるような現実…。
それが映画の中の話と重なって見える部分もありました。
TVやネットなどで流れてくる情報は、果たして本当に真実なのか?
それを考えない、調べないで鵜呑みにする、というのは本当に危険だと思います。
『誰よりも自分を信じ疑え』
映画の中に出てくる言葉が、胸に刺さります。
混乱している今このご時世だからこそ、今一度、私たちが心に止めておきたいことですよね、と思います。
***
だからこそ?この映画で描かれていることが、完全なる正義だと、全肯定で受け入れることも出来なかった私です。
この映画は、当時の政権に反発する人たちのための『ガス抜き』のようになっている?と、今から見ると感じられるところもありますし。
よくぞ闇を暴いてくれた!とか、私は賞賛出来なかったな。
本当にヤバい内容だったら、公開にさえ至らないとも思いますからねぇ。(^^;
また官僚が、自分の信念に反することをしたくない!と思いつつも、権力の前では無力となってしまう…というのにも、私は全く同意出来ない。
イヤならスッパリ辞めてしまえば?と、単純な私は思ってしまう。(^^;
実際、官僚というのは、そう簡単には辞められないのかもしれませんけど~。
でも一番やってはいけないのは、自分で自分を裏切ること、だと思うのです。
確かに、大きな権力の前では人はみな無力で、従わざるを得なくなるのかもしれない。けど、そこをどうか譲らないで~と、どうしても思ってしまいます。
仕事なんて、いくらでも代わりはきく。でも自分の代わりは他にはいない。
自分を自分でなくしてまで、続けなきゃいけない仕事なんてないでしょうに…と、映画を見ていて思ってしまいました。
そういうことを見る側に考えさせるのも、この映画の役割、だったのかもしれませんけどね。
***
官僚が権力に屈してしまうのも、結局は本人の選択でしかない。人は自分の内側にあるものしか外側に投影出来ないので、そういう道しか選択肢はない、と思い込んでしまうのもまた、自分の内側の問題。
であると思うものの、そういう状況を作り出してしまう政権に、そもそも問題がある、ということなんだろうし。
また、その本をただせば、そういう政権を作り出してしまう政治家を選んでしまった私たちの責任でもある、とも思うのです。
今TBSでやっているTVドラマ『御上先生』でも繰り返し出てくる『パーソナル・イズ・ポリティカル』ですよね。
『個人が抱える生きづらさは、社会的な問題であり、政治が解決すべき問題である』
まさにこれでは?と思います。
そう考えると、私たち一人一人の意識を変えることが、このような状況を変える方法だと捉えることも出来ると思います。
私たちも無関心でいるのではなく、国民の代表である政治家が好き勝手なことをしないように、常にしっかりと目を向け続ける。
そういうことが、権力の元で苦しむ官僚を作り出さないことにもつながっていくのかな?と思いました。
…私も政治には疎いので、偉そうなことを言える立場では全くないのですが。(^^; 今後努力していく、ということで。(笑)
ちなみに。この映画の脚本家と三上先生の脚本家は、同じ『詩森ろば』さんという方なんですね!ビックリ。
そしてどちらの作品でも官僚役で登場するのが、松坂桃李さん。ですが、この映画では、権力に屈してしまいそうになる官僚役ですが、三上先生では権力に立ち向かう官僚役で☆
実際二つの作品はつながってはいないけど、私的にはつながっているようにも感じられ、少し気持ちが救われました。(^^;
***
ということで。気づけば長々と書いてしまいました。(汗)久々に、見たあとに色々考えさせられる映画でした。
見終わったあと、決して心は晴れませんが(^^; 見る価値あり!だと思いますので、興味が沸いた方はぜひ鑑賞してみてくださいませ~。
公開当初どこかで宣伝を見て、見たいなと思ってはいましたけど、その後見事に忘れ去っていました~。(^^;(内容が内容だけに、メディアや地上波では扱われることがなかったからか?)
それが最近『何か面白そうな映画はないかな』とアマプラで探していた時に、たまたまこの映画を見つけて。そうだった!見たいと思っていたんだった!と思い出し(笑)鑑賞してみました。
感想はというと…ここ最近、たくさんの映画をジャンル問わず見ているのですが、その中でも印象に残る映画でした。
詳細な内容は公式HPなどを見ていただくとして、説明は省きますが。ざっくり言うと『権力とメディアの裏側』を描いた作品です。
フィクションでありながらも、そこかしこに現実にあった事件を彷彿とさせる描写がなされているため、あれ?リアルを描いているの?と、一瞬思ってしまいます。(^^; 実に見事。
でもこれ、コロナ前に公開された映画なんですよねぇ!それがすごい!と思いました。
***
今でこそ、2020年のコロナ騒動を経て、米大統領選を経て、多くの人たちが情報の見方、扱い方を学び、理解していると思いますが。当初はまだまだ、こんなことが行われているかも?とは、あまり多くの人たちは思っていなかったのでは?と思います。私もその中の一人です。
きっと公開当初に見ていたら、その時の私は理解出来なかったかもしれないな…と思いました。(まさに盲目の羊。(笑))
まさに今このタイミングが、私が見るべきタイミング、だったのでしょうねぇ…とも思えます。
今だからこそ、そこに描かれているもの、伝えたいメッセージなどが私にも何となくですが理解出来ます。
今この時期に、たくさんの人にも見てほしいな、と思う映画でした。
***
映画内では、内閣情報調査室(内調)がネットを使って情報操作をしているシーンが出てきますが。そういったことは、今でも行われているのかもしれないなぁ、と思いました。
たまにありますよねぇ?何で今このタイミングで、こんなネタが取り沙汰されているのか?と思うようなニュースがあったり。
某知事(笑)が悪者扱いされていた、と思ったら、ネットで一気に形勢逆転!選挙で再選したり、とか。
自然にこのような流れになっている…と思わせておいて、実は裏で誰かが操っているのではないか?と思わせるような現実…。
それが映画の中の話と重なって見える部分もありました。
TVやネットなどで流れてくる情報は、果たして本当に真実なのか?
それを考えない、調べないで鵜呑みにする、というのは本当に危険だと思います。
『誰よりも自分を信じ疑え』
映画の中に出てくる言葉が、胸に刺さります。
混乱している今このご時世だからこそ、今一度、私たちが心に止めておきたいことですよね、と思います。
***
だからこそ?この映画で描かれていることが、完全なる正義だと、全肯定で受け入れることも出来なかった私です。
この映画は、当時の政権に反発する人たちのための『ガス抜き』のようになっている?と、今から見ると感じられるところもありますし。
よくぞ闇を暴いてくれた!とか、私は賞賛出来なかったな。
本当にヤバい内容だったら、公開にさえ至らないとも思いますからねぇ。(^^;
また官僚が、自分の信念に反することをしたくない!と思いつつも、権力の前では無力となってしまう…というのにも、私は全く同意出来ない。
イヤならスッパリ辞めてしまえば?と、単純な私は思ってしまう。(^^;
実際、官僚というのは、そう簡単には辞められないのかもしれませんけど~。
でも一番やってはいけないのは、自分で自分を裏切ること、だと思うのです。
確かに、大きな権力の前では人はみな無力で、従わざるを得なくなるのかもしれない。けど、そこをどうか譲らないで~と、どうしても思ってしまいます。
仕事なんて、いくらでも代わりはきく。でも自分の代わりは他にはいない。
自分を自分でなくしてまで、続けなきゃいけない仕事なんてないでしょうに…と、映画を見ていて思ってしまいました。
そういうことを見る側に考えさせるのも、この映画の役割、だったのかもしれませんけどね。
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官僚が権力に屈してしまうのも、結局は本人の選択でしかない。人は自分の内側にあるものしか外側に投影出来ないので、そういう道しか選択肢はない、と思い込んでしまうのもまた、自分の内側の問題。
であると思うものの、そういう状況を作り出してしまう政権に、そもそも問題がある、ということなんだろうし。
また、その本をただせば、そういう政権を作り出してしまう政治家を選んでしまった私たちの責任でもある、とも思うのです。
今TBSでやっているTVドラマ『御上先生』でも繰り返し出てくる『パーソナル・イズ・ポリティカル』ですよね。
『個人が抱える生きづらさは、社会的な問題であり、政治が解決すべき問題である』
まさにこれでは?と思います。
そう考えると、私たち一人一人の意識を変えることが、このような状況を変える方法だと捉えることも出来ると思います。
私たちも無関心でいるのではなく、国民の代表である政治家が好き勝手なことをしないように、常にしっかりと目を向け続ける。
そういうことが、権力の元で苦しむ官僚を作り出さないことにもつながっていくのかな?と思いました。
…私も政治には疎いので、偉そうなことを言える立場では全くないのですが。(^^; 今後努力していく、ということで。(笑)
ちなみに。この映画の脚本家と三上先生の脚本家は、同じ『詩森ろば』さんという方なんですね!ビックリ。
そしてどちらの作品でも官僚役で登場するのが、松坂桃李さん。ですが、この映画では、権力に屈してしまいそうになる官僚役ですが、三上先生では権力に立ち向かう官僚役で☆
実際二つの作品はつながってはいないけど、私的にはつながっているようにも感じられ、少し気持ちが救われました。(^^;
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ということで。気づけば長々と書いてしまいました。(汗)久々に、見たあとに色々考えさせられる映画でした。
見終わったあと、決して心は晴れませんが(^^; 見る価値あり!だと思いますので、興味が沸いた方はぜひ鑑賞してみてくださいませ~。
