
当時人気随一の大衆小説家 佐藤紅緑
(佐藤愛子の父)の家 (東京 )に女優志望の横田シナ(のちの三笠真理子、愛子の母)が、恋人の三浦につれられ大阪からやってくる所から始まる。
この時紅緑は42歳、妻ハル39歳
娘、喜美子17 (18で病死)
長男八郎13歳(サトウハチロー)
次男 節11歳(たかし)
三男 弥3歳(わたる)の4人の子供と、複数の書生と居候と2人女中、などなど
400坪の邸には、何人いるのか、紅緑もわからなかったという。
この後、久という四男が生まれるが、
19歳で無理心中する。
ハルに9人のを産ませるが、一歳足らずで2人の女の子、5歳で2人の女の子が、死んでいる。
その上芸者上がりのいねという妾に、与四男6歳を産ませており、その兄、幸男8歳も認知していた。
市川にも女義太夫を囲い、その他手当たり次第…あーもーコーロクーいーかげんにせーやー
だがしかし、この、女優になる以外紅緑さえ眼中にないという無口な女シナ(書生達は魔性の女と噂してる)に
紅緑の方が惹かれてゆき、
妻ハルと子供を捨ててしまうのだ