曇り空の京都ですが、雨は降らない予報です。気温は、昨日より高くなりましたが、まだまだ過ごし易い気候です。
今日から宵々山で、通りに屋台が出ます。雨も降る心配もないので大変な人出になるようです。
山鉾だけではない祇園祭を楽しんできました。山鉾にも行きましたが。婆さんは、娘のお店の手伝いをやっています。
室町通を下がって四条通まで歩きます。山伏山、菊水鉾が並ぶ通りは、もうすでに混雑が始まっていました。
四条通に出た「函谷鉾」周辺も、肩がぶつかるような感じでしか歩くことが出来ません。覚悟をして出てきたものの「ため息」が出てしまいます。
烏丸通を渡った「長刀鉾」も、そこを通り過ぎるまでの間は「のろのろ歩き」になってしまい、写真を撮るような状況ではありません。
寺町通まで来て、ようやく普通に歩けるようになりました。
祇園祭は「八坂神社」のお祭りですので、そこにお参りをすることにしました。その後、祇園祭の始まりと言われる「御霊会」が行われた「神泉苑」にも行くことにしました。
寺町通の反対側に八坂神社の「御旅所」があります。ここは、普段はお土産等を売っている場所ですが、祇園祭の時期は、八坂神社の神様が乗ったお神輿を安置する場所になります。17日の「神幸祭」から24日の「還幸祭」までの間です。
祇園祭と言うと、どうしても山鉾巡行がメインと思ってしまいますが、実は、巡行は神輿に乗った神様をお迎えするために、山鉾で災いや疫病などの「汚れ」を清めることが目的と言われています。このお神輿を迎えることがこの祭りの中心的神事なんですね。
八坂神社に到着です。「祇園祭」の「のぼり旗」が掲げられていました。
西楼門を入った直ぐの所に「疫神社」があります。ここで7月31日、鳥居に大茅輪を設け、これを参拝者がくぐって厄気を祓い、蘇民将来子孫也の護符を授かる「夏越祭」が行われます。祇園祭の最後の神事です。
八坂神社の境内には、3基のお神輿が舞殿に安置されていました。祇園祭とは関係ないと思いますが、外国人の観光客で賑わっていました。
四条通をぶらぶらと歩いてきました。お店の店先には山鉾の模型が飾られていました。町は祇園祭一色になっています。
新京極や寺町通も祇園祭の駒形提灯で飾られていました。
お昼になったので、鯖寿司を買って、一旦、家に戻りました。祇園祭は「鯖寿司」です。明日は、「鱧寿司」にするつもりですが。
家に帰る途中の室町通にある帯の老舗の前に、祇園祭の期間「鯉」をモチーフにした大きな「のぼり旗」が飾られます。今年も、鯉が元気に泳いでいました。
昼食後、神泉苑に向かいました。蛸薬師通には「布袋山」があります。山は失われてしまいましたが、「居祭」としてマンションの一角にご神体の布袋様が飾られています。
新町通を上がって「屏風祭」を覗いてきました。この期間、旧家では、家の屏風を披露する屏風祭が行われます。祇園祭を支えてきた「町衆」の心意気が感じられる行事です。祇園祭に飾られる「檜扇(ひおうぎ)」の生け花がありました。厄除けの花として飾る風習です。
御池通を歩き、二条城を右に見て「神泉苑」入りました。祇園祭に関する飾りつけ等がある訳では無いのですが、869年に、疫病を鎮めるためここに66本(当時の国の数)の剣鉾を立てて行った「御霊会」が祇園祭の始まりと言われています。静かな境内でした。
帰りに「三条商店街」を歩いてきました。ここにある「八坂神社境外末社 八坂御供社(又旅社)」に寄るためです。ここには、「還幸祭」の際に三基のお神輿が立ち寄ります。そのうちの一基は神泉苑にも行きます。やはりここが「祇園祭発祥の地」ということなのでしょう。
西洞院通まで戻り「蟷螂山」に寄ってきました。「カマキリ」が屋根の上に載っている人気の山です。
四条通の「郭巨山」の横を通り、新町通の「放下鉾」に向かいます。
新町通の交差点は、大混雑。月鉾が見えます。
「放下鉾」に行きました。ここも賑やかでした。町会所に寄ると鉾に搭乗できると案内がありましたので、鉾に登ってきました。会所飾りも奇麗でした。ここは、「寸志」程度で鉾に搭乗させてくれる嬉しい鉾です。残念ですが女性は登れません。
錦小路通の「霰天神山」に寄り町会所に入ってみました。ここは、「舞妓さん」がお札や粽などを売ってくれる嬉しい山です。しっかり写真を撮ってきました。
今日、山鉾の周辺を歩いて気が付いたのですが、ボランティア活動で、ごみの回収ボックスや給水所があちこちに設けられていて、この祭りを「気持ちよく楽しんでもらおう」という取り組みには感心させられました。
いろいろな面から祇園祭を楽しめた散歩でした。
今日の歩数は、14,372歩。
宵々山(夜の部)は、明日、アップする予定です。