雨の降る心配は無さそうでしたので、以前からチャレンジしようと思っていた、三条通を歩いて嵐山へ行くことにしました。
何時もでしたらバスや電車で行く所を、「昔の人の苦労を偲んでみよう」と言うことでもあります。
三条室町から西に向かって出発です。良く歩く通りですのでスタスタと歩いていると、堀川通りに出る手前に「橘泉水」とあるのに気がつきました。和菓子老舗【伊勢源六たちばなや】さんの和菓子製造、仕込みのために汲み上げ使用している地下湧水でした。お店に断ればお水を頂けるそうです。
この水は1700年代にお菓子を作り始めた頃から使用している井戸水だそうですから、歴史のある名水なのですね。
堀川通に出ると、正面に「三条會」商店街が有ります。創立100年を数える京都を代表する老舗商店街です。東西800mにもおよぶ商店街には約180店舗が並んでいて、新しいお店も増えつつありますが、まだまだ昔懐かしい商店街の雰囲気を楽しむことが出来ます。外国人の方にも人気の観光スポットになっているようです。
商店街の中には、祇園祭発祥の八坂神社又旅社があり、また、「坂本竜馬とおりょう」が再開できた場所といわれる武信稲荷神社も、商店街を100メートルほど入ったところにあります。
商店街を抜けると千本通です。交差点を渡りこんな道を進んでいきます。ここからは、初めて歩く道になります。
歩いて行くと北野天満宮瑞饋祭駐輦所がありました。秋に行われる北野天満宮の「ずいき祭」行列がここまでやってくるんですね。
西大路三条の交差点まで来ました。この先から、三条通に嵐電が走っています。
通りの横に整備された川があり、カモも泳いでいます。貯水池のような場所もありました。
この辺りから先の三条通の様子です。
ノーベル賞で有名になった島津製作所を眺めながら歩いて行くと念佛寺というお寺がありました。比叡山延暦寺の開祖最澄の慈母妙徳夫人の生誕地として1200年の歴史を有する寺院だそうです。この街の歴史を改めて感じてしまいます。
念佛寺を過ぎた角で右手を見ると鳥居が見えました。山王神社です。
創建は良く分かりませんでしたが、説明板を見るとかなりの古社であることが分かりました。本殿前には、夫婦和合や子授け、安産にご利益があるという大きな夫婦岩や、樹齢700年を超すクスノキなどがありました。
また、非公開ですが水琴窟のある庭園もありました。門の隙間から覗いて来ました。
葛野大路三条の交差点まで来ました。この先は、道幅が細くなります。
天神川三条の交差点に出る手前に猿田彦神社があります。山ノ内庚申ともいわれ、京都三庚申の一つです。ここも平安時代の創建の古社で、ここにも樹齢700年以上のクスノキがありました。嵐電から見えたクスノキがここだったということが分かりました。
地下鉄の太秦天神川駅や嵐電の天神川駅のある三条御池まで来ました。交差点の右が御池通です。
さらに進んでいくと右手に鳥居が見えてきます。木嶋坐天照御魂神社の参道です。
150メートルほど行くと神社の前です。蚕ノ社(かいこのやしろ)ともいわれ、この地に栄えた「秦氏」との繋がりが深い神社です。
本殿の横の「元糺の池」には、「京都三珍鳥居」の一つで、三つの鳥居を組み合わせた珍しい鳥居があります。
神社の前の道は「太子道」で、この道を進んでも三条通に出るのですが、来た道を三条通まで戻りました。少し歩くと太子道との二差路になります。
数分で広隆寺が見えてきます。広隆寺に入って来ました。今日は、境内に人の姿は無く、のんびり休憩することが出来ました。
広隆寺の前、三条通を歩かずに左側の通に入ります。大映通商店街です。今は、大映の撮影所はありませんが、大映映画の全盛期には、銀幕のスター達も歩いていたということです。
この商店街の途中の角に、三吉稲荷大明神(八幡大菩薩)があります。かつてのスター達の名前も見受けられます。
三条通に出る手前のスーパー前には、映画で使われた「大魔神」の像が立っていました。懐かしい!
三条通に出ました。帷子の辻です。
ちょっと疲れてきていたので、「この先に進もうか、どうしようか」と考えていた時に、ちょうど三条京阪行きのバスが来たので思わず乗ってしまいました。嵐山まではここから2.5キロ程の距離ですので、頑張れば行くことは出来たのですが、今日はここまでで断念。
明日以降、ここまで電車かバスで出来て、三条通歩きを再開することにしました。
今日の歩数は、13,354歩。
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