昨日の投稿で「こちらは何の植物の実でしょうか?」と写真を掲載したものですが、答えはこちらの植物です。もちろん「写真だけではわからぬ」という方もいらっしゃるでしょうから、もったいぶらずに名前を申しますと、クサギ(臭木)でした。1枚目の写真の秋色紫陽花がヒントという訳ではなかったのですが、今更ながら秋色紫陽花をヒントとお伝えしてもよかったのかな(気づくのが遅すぎる!)と思いました。
クサギの実(2018年10月に撮影)
葉を揉んだり茎を傷つけると特有の匂いがあることが和名の由来ですが、一般的な「くさい」とは違って、好き嫌いは個人差がある匂いだと思います。このクサギの青い実だけ取り分けたのが昨日の写真なのです。
実だけ取り分けた状態(昨日の記事より再掲)
何に使うのかと言いますと、ありきたりですが『草木染め』です。絹の小布があるので、それを使って染めてみようかと思っています。
絹の小布
先日ビオトープの整備活動に参加している仲間と雑談しているときにクサギのことが出てきたので、ほぼ思いつきのなのですが染色してみようということになりました。そこで、クサギの木が自生しているのを知っている場所とさらに追加の情報を集めて「ここだ!」と思う場所に行って採集しました。採集時は実だけを摘むようにしていたのですが萼からはずれない実もあったので、それらは花序ごと刈り取って持ち帰り、帰宅後に取り分けました。
意外ときれいな状態の萼もあったのでこちらも取り置いておき、染色をする予定日の前日である今月12日の土曜日に同心児童館で木の実や落ち葉を使った工作ワークショップを行いますので、そちらで活用しようかなと考えています。
取り分けたクサギの萼と花柄
さて、このクサギは7月下旬から9月初旬にかけて白い花を咲かせますが、愛らしい姿の花は芳しいよい香りがしますので、この時期だけは『臭木』ではなく『芳木』や『香木』と呼んでもよいかも。
クサギの花(2019年7月撮影)
さて、クサギの実でどのように染まったかは後日、ご報告できればよいなと思っています。はたして、きれいに染まってくれるかな?
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最後になりましたが、ちょっとクイズ形式にして何の植物の実か問いかけたところ、フォロワーさんからいろいろな植物の名前を答えていただきました。ありがとうございます。クサギという名前は出てこなかったようですが、思い思いの植物の名前を挙げていただき、それら植物の各地方での呼び名も知ることができて勉強になりました。あらためて御礼申し上げます。