もう1週間ほど前のことになりますが、軒先に置かれた大きな鉢に植えられたヒトツバタゴが、大半は散り始めていたなかできれいに咲いている花序がひとつだけ残っていたので、とりあえず1枚パチリと撮影しました。
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ナンジャモンジャやナンジャモンジャノキの名前のほうがよく知られているかもしれませんがその由来は諸説あるようで、有名なところでは、
・見慣れない木で名前がわからないのでぼかして呼んだことから
・神事で用いるため名前を呼ぶことが憚られたことから
・この木を見てよく尋ねられた「何の木じゃ」が転訛したことから
・水戸光圀公が将軍に「何の木か」と問われてとっさに答えた名前から
があるようです。ところでヒトツバタゴも初めて聞くとどこで区切りをつけるのか迷うかもしれませんね。私も初めて聞いたときは「ヒトツ+バタゴ」なのか「ヒトツバ+タゴ」なのか迷いましたが、漢字で書くと「一つ葉田子」なので「ヒトツバ+タゴ」が正しいということになりますね。
これはタゴ(田子)というのがトネリコ(十練子)の別名であるそうで、先日紹介したアオダモ(青梻)のダモもトネリコの別名になるそうですが、トネリコやアオダモなどモクセイ科トネリコ属の樹木が複葉であるのに対し、同科ヒトツバタゴ属と分けられているので同属ではないのですがヒトツバタゴはこのトネリコに似ているのに葉が単葉であることにちなむそうです。
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アオダモの花と葉(過去記事より再掲。2022年4月撮影)
ふと「ヒトツ+バタゴ」が頭によぎったとき「バタゴって何」と思いましたが区切る場所が悪かったようですね。通常、植物名(和名)はカタカナで書き表すことが多いので、区切る場所があやふやだとその意味を掴み損ねることもありますね。たとえば、カラスノエンドウもその音から「烏の豌豆」と思いがちですが、正しくは「烏野豌豆」なので、このブログではちょっとうるさいし余計なお世話かもしれませんが、可能なかぎり漢字表記を併記するようにしています。
松江城で出会いました。
いい香りに植えたくなりましたが
そのうち遠のいていました。
これを機会に探してみましょう。
ありがとうございました。
花は、ほのかに甘い香りがしますよね。
花数が少なかったのと咲き終わりに近かったで、あたりに香りが漂うということはなかったのですが、間近でつぶさに花を観賞することができました。😊