まちなかと言うか、京のど真ん中とも言える麩屋町御池にある雑居ビルの植え込みにひっそりと植えられ、名札はつけられているのにあまり見向きもされていないこちらの木。これまたひっそりと小さな花を咲かせていました。
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大きさは5ミリメートル程度と、とても小さな花ですが、これがナツハゼ(夏櫨)の花で、いわゆる和製ブルーベリーのひとつです。
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以前に紹介したシャシャンボ(小小坊)も和製ブルーベリーのひとつですが、一般的に和製ブルーベリーというとナツハゼを挙げられるほうが多いようですね。
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シャシャンボの花(過去記事より再掲。2021年7月に岡崎神社にて撮影)
ナツハゼとは言っても、秋の紅葉が美しいウルシ科ウルシ属に分類されるハゼノキ(櫨の木)の仲間ではなく、シャシャンボやブルーベリーと同様にツツジ科スノキ属に分類される落葉低木ですが、夏にハゼノキのように紅葉することが和名の由来なのです。
花の内側を見てみるとこんな感じ。
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この写真を撮影しているときに、うしろでちょこまかとせわしなく動き回る黒い影が……
「何者じゃ!」と思っていたら、隠れもせずに姿を見せてくれました。
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テントウムシ(天道虫)ですが、ナミテントウ(並瓢虫)よりも少し小さく、ナミテントウには見られない柄の入り方なので調べてみたら、どうやらダンダラテントウ(段斑瓢虫)というテントウムシのようです。
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さて、このナツハゼは結実するのか。木自体がさほど大きくないので花が咲いても結実するのかどうかわかりませんし、もし自家不和合性が強ければ受粉しないかもしれません(ブルーベリーは品種によって自家不和合性の強いものがあるそうです)。もう少し観察してみたいと思います。