京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

セイヨウヒイラギ?シナヒイラギ?

2018-12-24 13:31:07 | 園芸・植物・自然環境
今日はクリスマスイブで、明日はクリスマスですね。ただ、クリスマスイブとはクリスマスの前日という意味なのではなく、キリスト教の教会暦では日没を1日の始まりとするため、今日の日没から明日の日没までがクリスマスで、特に今晩から明朝までを「クリスマスの夜」という意味でクリスマスイブと呼ぶようですね。

さて、近衛通に面した京都大学医学部の生け垣では、クリスマスらしい色合いの、目に鮮やかな赤い実と緑色の葉を楽しめます。







正門横にはクリスマスの飾りにも使用される「セイヨウヒイラギ」と書いたネームプレートが立てられているのですが…




葉がセイヨウヒイラギというよりシナヒイラギ(ヒイラギモチ)のように見えます。




セイヨウヒイラギもシナヒイラギもモチノキ科の樹木で、セイヨウヒイラギはヨーロッパ原産のいわゆる「クリスマス・ホーリー」と呼ばれる樹木で、先述のとおりクリスマスの装飾にも使われます。それに対し、シナヒイラギは中国原産で、ヒイラギモチやヤバネヒイラギモチのという別名のほか「チャイニーズ・ホーリー」とも呼ばれます。また、セイヨウヒイラギは高木になるのに対し、シナヒイラギは横に伸びやすいため生け垣などにも利用されます。

さらに、セイヨウヒイラギの葉は楕円形で、棘でできた鋸歯がほぼ等間隔で葉の周囲にあるのに対し、シナヒイラギは六角形になるようなかたちで棘のある鋸歯がつきます。ちょうど亀が手足や首を伸ばしたようなかたちと譬えることができるでしょうか。

成木や老木になると葉の鋸歯もなくなりますが、その場合もセイヨウヒイラギは先端だけが尖っているのに対し、シナヒイラギは角の取れた六角形のような葉のかたちになり、この生垣にある丸い葉も、そのように見えます。




シナヒイラギも含めてセイヨウヒイラギと呼ぶのかどうか、私も詳しく知っているわけではないので、よくわかりませんが、なんとなく気になったので…
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