今年の9月初旬のことですが、約18年使ってきたスタンド型の掃除機が電源を入れてもうんともすんとも言わなくなり、寿命がつきたのか、お陀仏になりました。
そこで掃除機を買い直そうかと思ったのですが、以前から気になっていたシュロの箒を購入してみようと思い立ち、こちらも以前からちょこちょこ店先にぶら下がるシュロの箒を手に取ってはひやかしていた三条大橋西詰の内藤商店さんで買い求めたものがこちら。
(今年9月に購入した未使用のシュロの箒)
長柄の箒にしようか迷ったのですが、小回りが利きそうな短柄で五玉のものにしました。そして、近いうちに作ろうと思いながら延ばし延ばしになっていたカバーをやっと縫い上げ、箒に被したのがこちら。
ガタガタの運針ですが、ひさしぶりの手縫いでここまでできれば上出来と自画自賛しています。
小学校高学年の家庭科の授業で必要ということで親に購入してもらった学校推奨の裁縫道具は今も現役で、ボタン付けやちょっとしたほつれの繕いに使っています。
(小学校の家庭科から使っている裁縫箱)
縫い方なんて、確実なのは家庭科の授業で習った「なみ縫い(ぐし縫い)」「返し縫い」「半返し縫い」と「ボタンつけ」くらいで、他の「かがり縫い」「まつり縫い」は “なんちゃって縫い” のようなところがあります。
でも、男でここまで縫えることを言うと「すごいね!」という返事が、特に女性から多いのですが、これって、いまだに裁縫仕事は女性の仕事という先入観が残っているということでしょうか。
話が脱線してしまいました(いつものことか?)が、使った手拭いは、幼い頃に住んでいた地域の氏神様、今宮神社の神幸祭の神輿担ぎに配られる手拭いです。毎年5月に行われる神幸祭に父が神輿担ぎに出ていたこともあり、祭や寄り合いがあるたびに手拭いをもらって帰ってきたので、今でもかなりたくさんあります。
(これはカバーに使ったものとは別の手拭い)
購入時にお店の方から頂いた取り扱い説明書にカバーの作り方が記載してあり、購入時に被せられていたビニールカバーを型紙にしたらよいとのこと。
(先ほどの手ぬぐいの上に型紙にしたビニールカバー)
早速ビニールカバーを使って型を取り、中表にして縫い目が見えないようにしようと縫っていったのですが、裏返すことを念頭に余裕を持たせた縫い方をしなかったからか、裏返すと入らない。
急遽、マチにかがり縫いして、それらしく見せたけど、よくよくみるとやっぱり変。2枚目の写真を見たとき、すぐに「あれっ?」と思われた読者の皆様は観察力がするどいかも。
はい。手拭いにあった「鷹」という字が裏返っています。これだと左馬ならぬ「左鷹」です。左馬のように縁起がよいものかどうか知りませんが、これこそ「かた」どおりということでしょうか。型取りから間違っているのに。ま、文字ではなく紋様としておきましょう。
当面これを被せて使うつもりですが、近々ひさしぶりに「玉ねぎの鬼皮染め」で染めてみようかなとも考えています。染めてみたら、あらためて紹介します。
ちなみに玉ねぎの鬼皮染めを紹介した記事はこちら。
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そういえば、昨日の12月13日は「正月事始め」でした。早速、気分一新、この箒を使って、新年に年神様を気持ちよくお迎えするため、煤払いと掃除を始めましょうかね。