先月中旬に、ブログ管理人は大学時代の恩師からワタ(綿)の苗を分けていただいたのですが、そのときに、ふと思い出すようにして「昔、教材や資料として使うことを目的に農家からもらった綿繰り機があるけど、ほしかったらあげるよ」と言われ、とりあえず譲り受けてみました。
滋賀県大津市の田上地区の農家が実際に使用していた綿繰り機で、かなりの年季が入った農具です。詳しく聞いていないですが、作られてから相当な年数が経っていると思います。
右下に伸びている支え棒の上に座布団を敷いて座り、開絮したコットンボールをローラーに挟み込んで、手前から奥へ送り出すようにすると綿の繊維と種子が取り分けられる農具です。
冒頭の恩師に提供していただいたワタの苗ですが、京都市で市民活動を支援する拠点場所のひとつである東山いきいき市民活動センターの中庭で育てています。今春にセンターのスタッフさんから中庭でワタの苗を育てて新しいプロジェクトに活用したいと相談を受け、私は種子の持ち合わせがなかったので恩師に相談すると「苗を育てるので、分けてあげるよ」とありがたい言葉に甘えたからです。
今日、苗の状態を見がてら、綿繰り機をセンターで試運転してみましたが、ちょっとコツがいるものの面白いように綿と種子が取り分けられました。一緒に試してみたスタッフさんや利用者さんも大喜びでした。私もあまりにも面白いので、うっかり写真を撮り忘れてしまいました。この綿繰り機も新しいプロジェクトで活用することになるかもしれません。