京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

ガクウツギ? コガクウツギ? いいえカラコンテリギでした

2019-04-27 06:40:54 | 園芸・植物・自然環境
10日ほど前になりますが、上木屋町の高瀬川沿いでガクアジサイ(額紫陽花)のような花が咲いているが見えたので近づいてみると、ガクウツギ(額空木)かコガクウツギ(小額空木)のようです。



厳密にいうとまだ花はほとんど開いていませんが、このガクウツギとコガクウツギの違いは、ひと目見ただけでは区別がつきにくいのだそうです。装飾花の萼片や花のつき方、葉の大きさがすべてガクウツギよりコガクウツギのほうが小さいのだそうですが、生育環境によってはあてにならないこともあるそうです。この高瀬川沿いで見つけたものの葉はガクウツギのものよりも大きいようです。



ただ、ひとつだけ見分けるポイントがあるそうです。ガクウツギとコガクウツギでは、両性花の花弁のかたちが違うのだそうです。ガクウツギがほとんどまん丸に近いかたち、譬えるとお玉杓子のようなかたちをしているのに対し、コガクウツギは楕円、譬えるとスプーンのようなかたちだとのこと。早速、もう一度見に行ってみて両性花が咲いていないか確かめてみると、少しだけ咲いているのを見つけました。



円形というよりは楕円形、お玉杓子というよりはスプーンでしょうか。この花弁のかたちでもってコガクウツギと判断しようと思いますが、実際はどちらなのでしょうか。



【追記】
2022年6月16日にカラコンテリギ(唐紺照木)という樹木であるとの指摘がありました。ガクウツギ(額空木)やコガクウツギ(小額空木)の近縁種で、中国原産の常緑低木だそうです。

コンテリギというのがガクウツギの別名だそうで、カラコンテリギは別名、キダチコガク(木立小額)やナガバコンテリギ(長葉紺照木)に、タイワントキワアジサイ(台湾常葉紫陽花)もしくはトキワアジサイ(常葉紫陽花)とも呼ばれるようです。

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