京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

整備活動のお手伝いのご褒美

2022-07-27 19:07:07 | 園芸・植物・自然環境
ブログ管理人が個人的興味から紹介していただいて昨夏から整備活動に参加しておよそ1年。東山いきいき市民活動センターの中庭にあるビオトープでは、刈り取っても刈り取っても雑草がわんさか茂りに茂っています。

今月から訳あって、本来のリーダー格の方に代わって活動の管理はブログ管理人が務めています。この時期の整備作業はほとんどが通路確保等のための除草や間引きなのですが、作業の疲れを癒してくれるかのように花や実ができているのを楽しめるので、ご褒美として観賞や観察をしています。ひさしぶりに間近で見たのがこちら。コガマ(小蒲)の雌花穂です。



すでに雄花穂は落ちてしまっているようでした。近縁種にガマ(蒲)やヒメガマ(姫蒲)がありますが、昔はさまざまなことに利用されていたようで、禅僧が坐禅の際に用いる円形の敷物は本来ガマ類の葉を編んだもので、漢字で蒲団と書いてそれを唐音でふとんと呼んだそうですが、江戸時代以降は中綿を入れる寝具を指すようにもなり、本来のふとんは座蒲団と区別されるようになったそうです。

なお、この蒲団については、秋になると弾けて膨らむガマの穂綿を真綿の代わりに中綿として用いたこともその説のひとつとしてあるようです。

ついでながら、蒲鉾と書くかまぼこは古くは現在のちくわ(竹輪)のようなかたちをしていたそうで、白身の魚を細い竹に塗りつけて焼いた姿がガマの穂や鉾のように見えることが名前の由来となるそうです。でも、現代人がガマの穂を見るとフランクフルトに見えるかな。

その横で咲いていたのが、こちら。



はい、ミソハギ(禊萩)の花です。精霊花や盆花と呼ばれて墓前等の供花として利用され、京都では月遅れ盆なので8月ですが、東京など7月に行う地域ではお供えされているのでしょうか。

そして、こちらの花も咲き始めていました。



キンミズヒキ(金水引)の花です。よく見てみると花穂の下に何か隠れている?



ササグモ(笹蜘蛛)か、その仲間でしょうか。

いろいろと楽しめるのですが、作業に参加する人数が少ないことと参加者の高齢化が課題です。次回来月の定例作業日は8月21日(日)の予定ですので、ちょっとでも興味のある方は見学に来てもらえるとうれしいなあと思っています。飛び入り参加、大歓迎です。

当倶楽部の事業ではなく他の非営利団体さんの事業に関わらせていただいているとは言え、いろいろと得られることが多く、もう少し活動参加人数が増えて新たにブレインストーミングもできるようになれば、さまざまなアイデアがもっと出てきて楽しいだろうなあと思いながら、実現するよう夢見ています。。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | 草丈は寸足らずでも立派な花 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
フランクフルトに見えます😅 (maria)
2022-07-28 22:14:15
こんばんは。
センターの活動、大変ご苦労様です。 
お近くでしたらお手伝いに上がる所です😅
コガマの雌花穂は、フランクフルトに見えてしまいました〜
蒲団のいわれが蒲から来ているのを初めて知りました。
いつも大変勉強させていただいております。
有難うございます。
返信する
Unknown (kyotoengeiclub1923)
2022-07-29 08:20:21
maria 様、おはようございます。
やっぱり、そう見えますよね。😅

それと、何ともうれしいお言葉をありがとうございます。
ビオトープの作業は維持管理が主になってしまっていますので、整備しながらビオトープ内の植物を用いた遊びなど簡単なWSができないか考え中です。😊
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。