京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

雄花と雌花は、こんなかたち

2022-06-03 19:16:45 | 園芸・植物・自然環境
1週間ほど前のことですが、散歩の途中で百萬遍知恩寺に立ち寄り、御影堂に手を合わせた後、境内にある勢至堂の近くに植えられた樹木で黄色いものが目につき、近寄ってみると花でした。



はい、イヌマキ(犬槇)の雄花です。雌雄異株ですので、こちらは雄株ですね。まだ蕾と言ったほうがよいのかもしれませんが、一部(赤い丸印部分)だけ花開いて(という表現でよいのかな?)花粉を落としていました。



近くに雌株はあるのかしらんと思い、ちょっとその周囲を探してみましたが見つからなかったので、雌株がある京都御苑に行ってみるとこちらでは雌花が咲いていました。



こちらも花が咲いているという表現が正しいのかどうかわかりませんが、マッチ棒の先(こけしの頭?)のようなところが胚珠で、熟したときに種子となる部分です。マッチ棒の柄(こけしの胴)部分の花托が肥大したのが秋にできる実の赤い部分です。

イヌマキの実(過去記事より再掲。京都御苑にて2020年10月撮影)


たぶん、これまでにも目にしていたとは思いますが、他の花に気を取られ、見ていても視ておらず、何となくもったいないことをしてきたなと思いましたが、御仏のご加護か花に気づかせてもらい、じっくりと観察ができて感謝の一言に尽きます。

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