8月に入り、各地で花火大会が催される時期になりました。京都近辺で開催される花火大会といえば、近々だと8月6日の「なにわ淀川花火大会」や8月8日の「びわ湖大花火大会」とかでしょうか。
ところで、植物には和名の一部に「花火」が入っている種があるのですが、皆さんご存知の植物はありますか。
私は知らなかったのですが、
・クサハナビ(草花火)(学名:Talinum calycinum)別名、夏花火
・イワハナビ(岩花火)(学名:Lewisia cotyledon)
と、スベリヒユ科に属する植物に名付けられていました(写真がなくてゴメンナサイ)。
クサハナビは同じ属のハゼラン(爆蘭)ともよく似ており、このハゼランはハナビグサ(花火草)とも呼ばれるようです(クサハナビにハナビグサとは、ややこしいなあ……)。
ハゼラン Photo by お花の写真集
一般的にスベリヒユと聞くと、マツバボタンやハナスベリヒユ(ポーチュラカ)といったスベリヒユ属の花を思い浮かべる方が多いでしょうか。
これらの他には、ヒガンバナの仲間で、
・センコウハナビ(線香花火)(学名:Haemanthus multiflorus)
と名付けられている植物があります。
このセンコウハナビは、英名ではフットボールリリー(Football lily)と呼ばれています。西洋人にはボールに見え、日本人には線香花火がパチパチしているように見えたのでしょうね。
またイグサ科の仲間には、
・ハナビゼキショウ(花火石菖)(学名:Juncus alatus )
という植物もいます。
カナ表記ですと、チシマゼキショウ科のハナゼキショウと読み間違えそうになりますね……。このハナビゼキショウは、京都府レッドデータ2015では準絶滅危惧種に指定されています。
さらには、スズムシバナと同属で属名にもなっている
・イセハナビ(伊勢花火)(学名:Strobilanthes japonica)
という植物があり、伊勢の花火のように下からシュルシュルと打ち上げたような花のつき方をすることから名付けられたそうです。
あと、和名ではなく園芸品種名になるのですが、サクラソウやアジサイに「墨田の花火」という品種があるそうです。
他にもまだあるかもしれませんので、調べてみてはいかがでしょうか。
【追記】
上述のイセハナビですが、2018年と2019年の以下の記事で紹介しています。
2018年の記事はこちら。
2019年の記事はこちら。