「京都・北山丸太」 北山杉の里だより

京都北山丸太生産協同組合のスタッフブログです

北山がテレビで紹介されました

2013年06月13日 | お知らせ

先週日曜日(6月9日)、BS日テレのテレビ番組『森人MORIGIN』で、「京都の美林 北山の旅」のタイトルで我が北山・中川地域が紹介されました。

 

私達には見慣れた風景ですが、テレビの映像を見ると改めて北山杉の特異な美しさが際立ちます。

 

台杉も必要から生まれた工夫なんですが、今や庭園や盆栽にも使われる芸術品的存在として有名。

 

これら北山の里で育った杉はこのような見事な丸太になります。

通常“丸太”と聞くと板材や角材を取る前の原料木を想像しますが、「北山丸太」はこれが“製品”です。

 

このような絞りと呼ばれる独特の模様の丸太は、茶室の床柱等に主に使われています。

北山丸太は「絞り丸太」だけでなく、菩提の砂で磨く「磨丸太」や、台杉から取れる「垂木」、その他様々あります。

 

生産者の方の北山杉、ひいては北山の山そのものに対する愛情・情熱が感じられました。

 

「林業女子会」の方々もこの北山をプロデュースするべく力を注いでおられます。

 

これら沢山の方々の情熱と努力によって、北山は必ず再生する!!!

と言いたいところですが、日々北山に関わる人達と接していると、そう楽観も出来ないのが現実です。

生産者の高齢化、市場低迷による収入の減小、伝統的日本家屋の激減、今の建築基準では木材そのものの使用が限定される等々、一朝一夕には解決不能な、先行きもっと顕著になると思われる問題が山積しており、厳しい~~~~現実がそこにあります。

こうやってマスコミに、世間に注目してもらえるのはとても有難いことで、それをきっかけとして関係者全てが変革への努力をしなければならないと思います。

“伝統”には守らなければならない部分と、時代に合わせて柔軟に変化しなければならない部分があると思います。時代は北山に合わせてはくれません、北山が時代に合わせなければ未来は開けないと思います。

北山の伝統技術を生かした新たな、大きな“設計図”、それが必要だと感じます。

 

「京都の美林 北山の旅」は6月23日(日)18時~に再放送されますので、見逃した方や再度見たいと思われている方はご覧になって下さい。

その際は北山の厳しい現実とその未来に思いを馳せて頂ければ幸いです!!!

詳しい番組内容は下記リンクで紹介されています。

http://www.bs4.jp/morigin/onair/51/index.html

 

 

 


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