真夏のような暑さが一旦落ち着き、今日はしっとりとした空模様。そろそろ梅雨を迎える時期になってきましたね。
先日、洛北宝ヶ池近くにあるグランドプリンスホテル京都さんの地下プリンスホール前に、北山杉の天然出絞の模様と、密に詰まった年輪を活かしたオブジェを設置いただきました。
グランドプリンスホテル京都さんは今年開業30周年を迎えられ、この記念の年、約1,000名が収容できる地下の大宴会場前ホールを、京都の洛北・北山つながりの北山杉を使ってリニューアルしたいとお声掛けいただきました。
インテリアデザイナーの方に相談し、材料を調達。乾燥を十分に行って、木工職人さんに加工をお願いし、半年以上準備の末、ようやく完成いたしました。
天然の出絞り模様がある北山杉の木肌を磨いて輪切りにし中をくり抜き、絨毯のグリーンに合わせて内側を塗装、連結しました。
するとこの形、美味しくて見慣れたお菓子そっくりになりました。
皆さんもうおわかりですね。そうです。バームクーヘンです!
あれ?でも、もともとこちらが先で、バームクーヘンが木を輪切りにしたこの年輪を真似て作られたのでは?
まあどちらが先でも良いのですが、とっても美味しそうで可愛らしい、バームクーヘンそっくりの北山杉オブジェが出来ました。
実はこの形になった一つの理由は、ドーナツ型のホテル建物にマッチした形状からなんです。
こちらのホテル建物は、東京有楽町の日生劇場や、ちょうど今開催されている伊勢志摩サミットの会場となる志摩観光ホテルを設計した村野藤吾氏の設計によるもので、ドーナツ型の建物の中心部分には円形の庭園が造られています。
そしてオブジェ下部にも可愛らしい北山杉の短い小丸太(タルキ)を使って装飾させていただきました。
またこのオブジェ設置については京都市からも後援いただき、説明表示していただきました。
あっ、この表示材にも天然出絞り模様の北山杉が・・(^^)/
この北山杉のオブジェが今後多くの方に親しまれ、人々の心を和ませるスポットになればと願っております。
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